ロレックスブームだった2000年頃、現行だったエクスプローラ2といえば16570。ブームの頃、特に黒文字盤はプレミア価格でしたが、その状況はすぐに収まり、その後はオーソドックスな選択肢として2011年のモデルチェンジまで親しまれたように感じます。
そんなエクスプローラ2の中古相場は、最も安かった2010年頃において25万円という水準でしたが、2013年以降は高くなり30万円台後半という水準まで上昇しました。
ただそれ以降は、相場が特に変わるということはなく、3年以上に渡って30万円台後半という相場を維持していたのです。
しかし今年に入ると、その相場は上昇傾向に転じ2017年9月現在では45万円程度の相場となっています。
そんなエクスプローラ2の16570には、新しい216570があるように、1つ前のモデルである16550も存在します。
しかし、16550は16570とそっくりな見た目。スポーツロレックスに詳しくない人からすると16570と同じモデルと感じてしまうぐらい似ています。
大きな違いは、ムーブメントとベゼルのフォント形状なのですが、それ以外にも全体的な雰囲気が少し違う16550。
相場的に最も大きく感じる差は、アイボリー文字盤というレアモデルの存在であり、その相場は以前よりかなり高い水準です。
一方、16570と差を感じづらい黒文字盤の16550もきちんと評価されており、アイボリー文字盤ほど高いわけではありませんが、16570と比べると現在1.5倍程度高い相場となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラ2 黒文字盤 16550 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥478,000 | ¥688,000 | 210,000 | 143.93% |
2016年8月にはかなり安い個体が出ていたため、1年という期間の間にかなり高くなったという印象です。
16550という存在は、80年代にデビューしたのですが、同じ頃にデビューしたGMTマスター2(ファットレディ)と共に、当時の最新モデルという存在だったように思います。プラスチック風防がサファイアクリスタルに変わるなど、それまでの4桁モデルとは違う要素が採用されており、5桁リファレンスの幕開けとなったモデルです。
そのため、80年代当時としては「新しさ」が評価された一方、4桁モデルが「アンティーク」として評価され始めた2000年頃には“中途半端”なモデルという扱いとなり、あまり評価されなかった傾向がありました。
しかし、6桁モデルがデビューしてから10年程度たった2017年では、この80年代ヴィンテージに対してレア感を感じることができ、かつてよりその人気度は上昇気味であるのです。