ロレックスブームだった2000年頃にとても人気だったエクスプローラ2。
特に高かったのは黒文字盤で、当時プレミア価格状態だったエクスプローラ1に連動して高いというような様子でした。
その頃、エクスプローラ1の価格はスポーツロレックスの中でデイトナの次に高いという状況。そして、エクスプローラ2の黒文字盤はその次に高い存在だったのです。
しかしその後、エクスプローラ2の存在感は「特に人気のモデル」というキャラクターから「オーソドックスな選択肢」へと変化。
人気が無いわけでは無いのですが「プレミア価格」というように“高いモデル”というポジションでなくなったのは確かです。
そのため、スポーツロレックスとしては安いほうの価格帯に位置。最も安かった2010年頃においてエクスプローラ2は25万円程度まで値下がりしています。2013年から相場は反発したものの、その値上がり額は他のスポーツロレックスと比べると高いとはいえませんでしたし、その相場が4年程度続いていたのです。
けれども2017年4月の段階で白文字盤が値上がり状態となり、その相場はやっと40万円を超えたという状態まで上昇。
そして、そこから更にエクスプローラ2は値上がり傾向で、黒文字盤が45万円以上という水準になったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(楽天) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラ2 黒文字盤 16570 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥398,000 | ¥458,000 | 60,000 | 115.08% |
かつて白文字盤より黒文字盤のほうが高かったエクスプローラ2ですが、2017年より白文字盤のほうが高くなるという傾向です。そのため、黒文字盤の約45万円という価格はエクスプローラ2における最安値。ちなみに、それより安い物がありますが、訳あり個体であるため、通常個体の最安値は現在45万円という数値なのです。
エクスプローラ2にはいくつかの年式がありますが、ここ何年かはルーレット以前のモデルについては、それほど相場が変わらない印象です。
エクスプローラ2が生産された時期は、ロレックス全体の仕様変更が多い時期だったため、それにともなってエクスプローラ2にも様々な仕様が存在。
95年以前のモデルが前期モデルに当たり、その年式の特徴としてシングルロック、トリチウムという要素があります。
この前期モデルは、ロレックスブームだった2000年頃においてあまり人気がなかったのですが、最近では「初期モデル」に魅力を見出す人が増えている様子。
そして、95年頃にダブルロック仕様となり、U番(98年)の途中に発光塗料がルミノバ化され文字盤の表記が「SWISS」となります。
この頃の仕様が、ロレックスブーム時は現行モデルとして扱われた「近代的な仕様」だったのですが、最近では安く売られている個体はこのあたりの年式という傾向があります。
2000年のP番からは「SWISS」表記が「SWISS MADE」となり、ブレスレットの付け根部分のフラッシュフィット中央部分が一体型。2003年にはケース横の穴がなくなるという変更がありました。
2007年頃からの仕様が「最終モデル」となり、ムーブメント変更とルーレット化という大きな変更がなされています。
これら変更は、エクスプローラ2に限ったことではなく、GMTマスターやエクスプローラ1など他のスポーツロレックスでも実施されていた内容です。
ただ、2007年頃の変更点にはルーレット化という分かりやすい差という点と、ムーブメントが新しくなるという差があるため、この年式は現在もっとも評価されています。
特にムーブメントの変更は、かつてリファレンスを変更するほどの差だったという歴史的背景や、同じムーブメントの変更がなされたGMTマスター2が超高価格状態であるという点を考慮すると、かなり人気となる要素です。