1969年に登場したモナコは、世界初の自動巻クロノグラフとしてデビュー。
その際搭載されたムーブメントこそ、ブライトリングなど5社と共同開発したキャリバー11です。
角型ケース、カラフルな青文字盤という個性的なモナコは、スティーブマックイーンが着用するなど、一定の話題となった模様ですが、その後モナコは姿を消します。
1980年代にホイヤーはタグ社に買収され「タグホイヤー」となりましたが、その頃より『クオーツムーブメント搭載のダイバーズウォッチ』を中心とするラインナップに変化しました。
そして、モナコが久しぶりに登場したのは1997年のことであり、その際は5000本の限定モデルという扱いだったのです。
モナコは当時のタグホイヤーにおける復刻モデルの第二弾であり、1996年に登場したカレラとともにとても人気な状況でした。
その結果、タグホイヤーは当時の復刻モデルに対して、限定モデルという位置づけを解除して、通常モデルへと変化させたのです。
ただ、その際カレラはモデルチェンジすることなく通常モデルになったのに対し、モナコはCS2110からCS2111へとモデルチェンジ。
このモデルチェンジは明らかな差であり、2つ目だったCS2110に対してCS2111は三つ目なのです。
そして、興味深いのは近年、初代モデルのCS2110よりこのCS2111のほうが高めの相場であるという点。
しかもCS2111は最近価格が上昇傾向なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
モナコ CS2111 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥159,840 | ¥194,400 | 34,560 | 121.62% |
CS2111がデビューしたのは1999年頃ですが、2002年にはタグホイヤーロゴのモナコへと変更になったため、生産終了となっています。
2002年頃からは、タグホイヤー自体がカレラとモナコを中心とするラインナップに方針変更となったため、モナコは一気にメジャーなモデルとなりました。
このCS2111というモナコは、いわばマニアックな時代のモデルであり、黒文字盤のモナコとしては最後のホイヤーロゴモデルでもあります。
そのため、良き時代のモデルと評価されることが多い時計です。
最近、カレラもモナコも復刻モデル扱いだった時代のモデルが世界的に減っているため、かなり希少となっています。
復刻扱いだったのは1996年から2001年までの5年間で、この時代に作られたモデルはほぼ全てが値上がり状態かつ数がとても少ない状態です。