2016年12月頃から値上がり傾向となった16520。
ロレックスブームの2000年前後よりプレミア価格の代名詞的存在だった16520は、当時から「腕時計の王様」と呼ばれ、いつの時代でもそれにふさわしい存在感がありました。
しかし、2013年以降の相場はその存在感にふさわしくないものであり、安い時期と比べて値上がりした額がたったの28万円だったのです。
16520は100万円以上という相場が当たり前でしたが、リーマンショック後は安くなり、2010年前後において黒文字盤が約88万円、白文字盤が75万円程度で購入可能になっていました。けれども2013年以降は、他のロレックスと同じように高くなり、100万円以上という相場に戻ったのです。
しかし、その相場は2013年から2016年までほぼ変わることはなく、長らく120万円程度で売られていました。
そのため、2012年と2016年11月頃までの比較では「4年の間に30万円程度の値上がり」という状況に留まっていたということになるのです。
それが2016年12月から事態は一変。
今では、気づいたら高くなっている、というように短期間で10万円単位の値上がりを繰り返しています。
それは2017年5月と比べるととても分かりやすく、たった4ヶ月間で40万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16520 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,637,000 | ¥2,039,000 | 402,000 | 124.56% |
そして、驚くべきは200万円以上の個体が、すぐに売れてしまうという点。
この数日間でも3本は売れており、筆者が200万円を超えた様子を伝えようと思っている最中にも値上がりしている印象です。
16520の最低価格はどんどんと上昇し、120万円だったのが150万円になり、それが160万、180万というように高くなっていった印象です。
ちなみに、今でも190万円の個体が1つありますが、それは訳ありとして売られているため別相場だと考えたほうが良いでしょう。
そして、通常の個体だと先のように200万円程度だとすぐ売れてしまっているため、今後も高くなりそうだと感じます。
16520はやっと王様にふさわしい相場となった2016年12月以降、もはや王様という評価では収まらないほどの勢いで値上がりしているのです。