腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

116520も短期間で高くなっている、ロレックスデイトナ

2017年9月24日更新
ロレックスのデイトナ116520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年6月の安値(楽天)と2017年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥51,840だった。

デイトナ 白文字盤 116520についての考察(2017年9月)

2016年12月以降にデイトナが高くなっていますが、特に高くなったのは16520であるため、116520の値上がりが地味に見えてしまう様子です。

しかし、116520きちんと値上がりしており、今でも数ヶ月という短い期間で高くなっています。

116520は2000年にデビューした時より100万円以上という相場が当たり前でした。16520は定価が65万円だったのに対し、116520は定価が100万円程度であったため、100万円以上という相場は自然という感じでもありました。

けれども、リーマンショック以降に116520は安くなり、新品実勢価格が定価を下回るという状況にすらなったのです。

デイトナステンレスモデルといえば、90年代後半から正規店では手に入らないのが当たり前で、定価以上のプレミア価格で買うしか無いという存在。

それが定価を下回る価格で売られたというのは衝撃的な出来事だったのです。

新品が安いということは中古も安くなるわけで、最も安い時期の11652060万円台ということもあったのです。

その頃特に安かったのは白文字盤で、60万円台はその頃の基準で安いほうだとしても2010年頃において70万円台前半という相場が116520白文字盤にとって当たり前の相場でした。

それが2013年以降は100万円以上という相場に回復したのですが、それでも110万円程度という相場に留まっていました。

また、2016年8月頃にロレックス全体が一時的に安くなった際は105万円程度まで下落したたため、ステンレスデイトナという存在としては「安い」という印象だったのです。

しかし、2016年12月頃から11652016520とともに高くなり、その相場は130万円程度まで上昇

そして、2017年6月から9月の3ヶ月間でも5万円程度高くなっており、まだまだ値上がり傾向が続いているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年6月
の安値(楽天)
2017年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116520
中古 0年
3ヶ月
¥1,350,000 ¥1,401,840 51,840 103.84%

そして16520と同じように、116520も現在の約140万円という価格ではすぐに売れてしまう傾向があります。

また、現在の相場では白文字盤と黒文字盤とで相場が特に変わらない状況です。

一時期は白文字盤のほうが高いという相場でしたが、それが変わらなくなっているというのは興味深い現象です。

116500LNでは依然として白文字盤が高い傾向であるため、116520の白文字盤と黒文字盤が同じ相場というのは一時的な現象になりそうだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。