三雲時計といえば、『金無垢+革ベルト』の時計というイメージがありますが、オーデマピゲに関しては、かなり前から『ステンレス+ブレスレット』の印象が強いブランドです。
オーデマピゲといえばロイヤルオーク以外のモデルは知らないという人もいるぐらい、ロイヤルオークが全面に出てきますが、実際ロイヤルオークのラインナップが多く、様々な需要に対応できるようになっているとも感じます。
2005年頃までにおける三雲スポーツモデルといえば、3針モデルがメインのラインナップで、複雑機構モデルが欲しい場合、スポーツモデルとは別に買うという様子でした。
今ではノーチラスやオーバーシーズにも複雑機構モデルが用意されていますが、それらは2005年以降に登場した比較的新しいモデルなのです。
しかし、ロイヤルオークの場合は1980年代から永久カレンダーモデルを用意するなど、かなり早い段階からスポーツモデルに複雑機構モデルを投入しているのです。
そのため、ドレスモデルになかなか注目が集まらないという印象もあります。
例えば、パテックフィリップの場合、シンプルなドレスモデルでもカラトラバやゴンドーロ、ゴールデンエリプスのようにそれぞれ知名度の高いシリーズが存在。
一方、オーデマピゲのジュールオーデマやミレネリーはそれらに対して知名度が低いといえるでしょう。
しかし、実はジュールオーデマはとても人気な腕時計。
シンプルな3針モデルからクロノグラフまで用意されていますが、3針モデルの人気が特に高く、中古市場での人気度はカラトラバを上回っていると言っても過言ではありません。
そして、3針モデルは2010年と2016年の比較では約18万円という値上がり状態。そして、早い段階で売れていく様子をよく目にします。
とはいえ、そんな人気のジュールオーデマの中には見逃されがちなお買い得モデルというものも存在。
それがこの、パワーリザーブカレンダーです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年5月 の安値(ヤフオク) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ジュールオーデマ パワーリザーブ カレンダー 25961BC |
中古 | 5年 4ヶ月 |
¥924,000 | ¥864,900 | -59,100 | 93.60% |
ジュールオーデマというモデルは、モダンなデザインがとても美しく魅力的なモデルだと思います。
三雲時計の革ベルトモデルというと、古典的な腕時計となりがちな印象ですが、そこにスッキリとしたモダンなデザインを採用したというのが、かなり良い効果を生み出しているのです。
さらに、搭載するムーブメントもキャリバー3090という自社製のモノ。裏スケ仕様のため、美しいツインブリッジのムーブメントを眺めることができるという点は、高い所有満足感を提供してくれそうだと思います。
そして、その自社製ムーブメントをベースとして、パワーリザーブとカレンダーが搭載されているのがこのモデルなのです。
パワーリザーブの形状により、左右非対称に見えるデザインが、ジュールオーデマピゲのモダンな印象と相まって、とても魅力的だと感じます。
そして、現在3針モデルに遜色ない額で買えるという価格は、全体的に腕時計が安かった2012年との比較でも安く買える状態というかなりなお買い得感が強い1本であるのです。