アクアノートといえば黒文字盤に黒ベルトですが、初代の世代には日本限定のモデルとして青文字盤に青いラバーベルトというモノが存在します。
青いアクアノートといえば長らくこの日本限定モデルでしたが、今年2017年に出た限定モデルで久々に青いモデルが登場。それはWGという素材が採用されていることからも、かなり特別なモデルという印象です。
しかし、同じく“青いアクアノート”という分かりやすい要素をもった特別な日本限定モデルは、かつて特にレアなモデルという扱いを受けておらず、一時は100万円以下という額で売られていたのです。
なぜならその頃、青文字盤アクアノートの評価は一般的な黒文字盤の5066Aと同様だったからです。
それが近年、やっと青いアクアノートという存在がレアだと認められた模様で、2016年8月には248万円という額まで上昇。
2012年1月時点では約80万円で売られていたため、約167万円の値上がりとなったのです。
そして、それから1年ほど経った今、そこからさらに9万円値上がりしています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 日本限定青文字盤 5066A-010 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥2,480,000 | ¥2,570,000 | 90,000 | 103.63% |
日本限定青文字盤における変化は価格上昇以外にもあり、それは以前と比べて明らかに出る数が減ったという点です。
青文字盤は日本限定モデルというだけあって、正規店でのみ取り扱われた存在。
まして、5066A-010が現行モデルとして売られていた時代は、まだアクアノートやパテックフィリップに注目が集まる前だったため、もともと兼ね備えている「青文字盤、日本限定」というレアさだけでなく、多くの人にとって“買う選択肢”ではなかったという背景があるのです。
ですから、もともとかなりレアな要素を複合的に兼ね備えてしまっている、というのが青文字盤という存在なのです。
それにもかかわらず、一時は市場で黒文字盤と同じような評価を受けていましたし、中古で売りに出される数も少なくなく、「欲しいと思ったら手に入る状況」だったのです。
それが今では、値上がりしただけでなく、中古として売られているのも1年に1度程度という頻度。
筆者が確認した限りですが、前回青文字盤アクアノートが売りに出されたのは2016年8月のことなのです。
ちなみにこのアクアノート、純正で用意されている箱は青く、箱まで特別仕様という凝ったモノ。
かつては、箱まで完璧に揃っている物が安いという状況でしたが、最近は箱が付属している個体はほぼ見かけません。
とはいえ、付属品は腕時計の相場に影響を及ぼすことは稀という点や、今は売られている事自体が珍しいという点から、付属品に関係なく買えるときに買っておかないと、次はどのような事態になるか予測ができないモデルです。