「ロレックスといえばスポーツモデル」というように、スポーツ以外のモデルはあまり人気がないというイメージがあります。
とはいえ、スポーツモデルが人気となったのは90年代後半に起きたロレックスブーム以後のことで、それ以前におけるロレックスの人気モデルはデイトジャストでした。
最もロレックスらしく、なおかつ高級腕時計の象徴的なデザインといえば、5連ジュビリーブレスレットを装着したデイトジャストの16233。
ロレックスといえば5連ジュビリーという印象だった90年代後半において、スポーツロレックスという存在はとても新鮮に写ったのでしょう。その結果、ロレックスブーム時よりスポーツモデルがロレックスの中心的存在になり、それは世界共通となっています。
しかし、スポーツモデルが主流な存在となって年月が経ち、それに慣れてくると、逆にデイトジャストが新鮮に見えてきて、かつてより魅力的に見えるのです。
また、多くのスポーツモデルが大型化した今、現行モデルでも36mmサイズを用意するデイトジャストは、とても使い勝手の良いという側面も存在。
そして何より、デイトジャストにはスポーツモデルと比べ物にならないほど多彩な文字盤が設定されているというのも魅力的な点。
中でも人気が高いのは、コンピュータ文字盤など特徴ある文字盤ですが、それらについては中古相場でも既に評価が高い傾向なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年6月 の安値(ヤフオク) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト 黒コンピュータ文字盤 116200 |
中古 | 7年 4ヶ月 |
¥298,000 | ¥518,000 | 220,000 | 173.83% |
現在116200における通常文字盤の中古相場は約45万円程度ですが、コンピュータ文字盤となると50万円を超える水準です。
今となっては5万円程度の価格差がある両者ですが、実は2010年頃においては価格差が無く両方とも30万円程度で売られていました。
そのため、より値上がりしたコンピュータ文字盤という存在は、2010年との比較では22万円という値上がり額となり、スポーツモデル並に値上がりした存在なのです。
特にエクスプローラ14720より値上がり額が高く、同じ時期での比較でも約18万円という14270の値上がり額に対して116200は22万円の値上がり。
ちなみに、エクスプローラ14270は最近若干値上がり気味であるため、現在の中古を少し高めの40万円という額にしていますが、それでも約22万円で売られていた2010年との比較で約18万円という値上がり額に留まっています。
エクスプローラ14270は、90年代においてロレックスブームを牽引した存在ですし、当時はプレミア価格で売られているロレックスの代名詞的存在でした。
一方デイトジャストといえば、スポーツ系ではない不人気モデルとして値上がりとは対極にある存在だと思っている人が多々いるように感じます。
しかし、そういった根拠のない印象と実際の値上がりはかけ離れており、デイトジャスト116200はエクスプローラ14270より現在優秀な値上がり腕時計であるのです。