2017年に数多くのロレックスが値上がりしていますが、それに該当するモデルの中にはデイトナのような有名モデルから、比較的目立たないモデルまでが存在。
シードゥエラーという存在は、サブマリーナよりもさらにプロフェッショナルという印象から、2000年前後のロレックスブーム頃より人気の高いモデルです。
しかし、ディープシーという存在の登場や、そのDブルー文字盤という目立つ仕様が登場したことにより、最近5桁リファレンスはどちらかと言えば“目立たないほう”のモデルという印象です。
特に最近シードゥエラーにはニュースが多く、赤シードの復活や116600の短期間での生産終了などの話題があります。ですから、5桁リファレンス時代のオーソドックスなモデルである16600に対しての注目度は下がっても不思議ではありません。
Dブルー文字盤と116600が登場した2014年まで、シードゥエラーのモデルにおいて16600とディープシー(黒文字盤)という存在が主。そのため、2011年という安い時期においても16600の相場は40万円程度と青サブより高いぐらいの相場だったのです。
しかし、2014年以降は他のシードゥエラーが目立ってしまったためか、近頃はあまり値上がりしていないという傾向のモデルでした。
実際、
- Dブルー文字盤という存在
- 赤シードの復活
- 116600の生産終了
という話題があれば、5桁の16600が影に隠れても仕方がありません。
正確にいえば、立派に値上がりしているのですが、スポーツモデルという点や、かつて多くの人にとって憧れのモデルだったということを考慮すると、その値上がり額は弱いとも言えたのです。
しかし、2017年に入って16600は数ヶ月単位で値上がりしています。
これはかつてのシードゥエラー人気を考慮すると、とても納得できる現象です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年3月 の安値(楽天) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 16600 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥581,040 | ¥638,000 | 56,960 | 109.80% |
現在、シードゥエラー16600の最低価格は60万円台前半からありますが、かつてのようにAランクのモノが最低価格というわけではありません。
そして、Aランクのモノを選ぼうと思った場合、現在67万円以上という水準であるため、程度を考慮すると値上がり額は更に高い水準となります。
よって、そのような事情があることを踏まえると、まだまだ伸びしろがあると感じさせられるのが現在における16600の状況だと感じます。
なお、16600は1年前の2016年10月において約53.7万円という額だったため、現在でも「1年で10万円以上の値上がり」という状態です。
シードゥエラー16600は優秀と言いたいところなのですが、実は同時期のサブマリーナ16610も現在60万円以上という相場になりつつあるため、両者は共に高くなっています。
そのため、シードゥエラーだけでなく、5桁リファレンス時代のオーソドックスなスポーツモデルは全体的に値上がりしているという感覚があります。