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現在相場考察

ほぼプラチナの、パテックフィリップゴンドーロ5111PR

2017年10月17日更新
パテックフィリップのゴンドーロについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年8月の安値(楽天)と2017年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年2ヶ月での変動は¥-225,160だった。

ゴンドーロ 5111PRについての考察(2017年10月)

この5111PRというパテックフィリップはコンビモデルなのですが、コンビといってもひと味違うコンビです。

コンビといえば“ステンレスとイエローゴールド”というモノが思い浮かびますが、このゴンドーロ“プラチナとローズゴールド”のコンビ。

ケースの大半が金色ではないことから分かる通り、このモデルの素材はプラチナがメイン。ローズゴールド部分は文字盤の上下に留まっているのです。

プラチナとローズゴールドのコンビというのは珍しく、色合いも美しく魅力的。

ただこの時計、そのような時計本体の魅力だけでなく、もう一つ大きな魅力が存在します。

それは、プラチナ製のパテックフィリップとしてはかなり価格が安いという点。

ケース裏蓋部分までプラチナのこの時計が、現在180万円台という額で購入可能なのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2015年8月
の安値(楽天)
2017年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ゴンドーロ
5111PR
中古 2年
2ヶ月
¥2,059,000 ¥1,833,840 -225,160 89.06%

このゴンドーロ5111PRは、2015年と比べて値下がり状態なためお得に感じます。また、2012年1月でも180万円程度という中古価格だったため、現在の相場は2012年と同等ということからも、さらにお得感を感じる時計です。

2012年といえば、パテックフィリップは今より全体的に安く、現在130万円前後のカラトラバ500080万円台ほど購入可能。ノーチラス5711に至っては150万円以下で買えた時代です。

さらに2007年でも188万円という価格だったため、5111PRはとても“値動きしない傾向”のモデルです。

ですから、

という人気要素があるにもかかわらず、2012年と同等で買えるこの時計は、現在かなりお買い得な存在となるわけです。

ちなみに、このモデルには“ケース横のダイヤ”がありません。

通常、プラチナ製のパテックフィリップには、6時位置のケースサイドにダイヤモンドがあるのですが、5111PRは“ほぼプラチナ製”であるにも関わらず、プラチナ扱いされていないためそれが無い模様です。

とはいえ、定価は350万円程度であるため、立派にプラチナモデルの価格として遜色ないモデル。

ゴンドーロ5111PRは、

  • プラチナとローズゴールドのコンビ

というきれいな色合いが珍しく、粋なモデルである一方、

というお得な要素が存在。

よって、『粋なモデル』『お得に買える』というとても良い条件だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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