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現在相場考察

人気要素が満載なのに安い、IWCインヂュニアIW322702

2017年10月20日更新
IWCのIW322702について斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年9月の安値(ヤフオク)と2017年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は12万1161円の値下がりだった。

インヂュニア IW322702についての考察(2017年10月)

黒文字盤にオレンジの差し色、といえばミルガウス116400という印象がありますが、同じく耐磁時計のインヂュニアも同様のデザインです。

ミルガウスの登場は2007年ですが、インヂュニア2005年にデビューしているというように、オレンジの差し色はIWCのほうが先に行ったデザインです。

しかし、近年このインヂュニアは特に注目されることもなく、存在を知らない人も多いかもしれません。

その理由こそ、2010年頃には既に生産終了となっているという点です。

生産期間が5年というのはロレックスだと珍しいため、人気要素として作用しますが、IWCはラインナップが多く、さらに5年程度で生産終了となることも珍しくないため、“気づかれにくい”という要素が働いてしまうのです。

そしてこの時計、なんとAMGとのコラボモデルであり、さらにはチタン製というレア物。

AMGとのコラボモデルといえば、パネライのPAM00108がとても評価されているため、このインヂュニアもとても高そうに感じます。

また、この時計に搭載されているムーブメントは自社製のCAL.80110です。

ですから、

  • 世界的に人気のあるIWC
  • 自社製ムーブメント
  • 耐磁時計
  • チタン製
  • AMGとのコラボモデル

というように人気要素が満載。

そのため、とても高そうだと感じますが、実は現在30万円台で購入可能です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2014年9月
の安値(ヤフオク)
2017年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
IWC
インヂュニア
IW322702
中古 3年
1ヶ月
¥443,001 ¥321,840 -121,161 72.65%

この時計、ロレックスが全体的に安かった2012年でも約28万円という相場です。

ですから、2014年に一旦値上がりしたものの、現在は2012年に近い額に戻ったという感覚です。

なお、このインヂュニアAMGバージョンでないモデルほうはステンレス製で、現在チタンとほぼ同じ相場です。

チタンもステンレスもお買い得価格ですが、チタンモデルはステンレスより高くなる傾向があることや、AMGとのコラボモデルということを考慮すると、ステンレスよりさらにお買い得だと感じます。

実際、チタンの時計は軽くて低アレルギー性であるため、普段使い用としてかなり重宝しそうですし、普段使いの時計が安く買えるというのは魅力的だと感じます。

数多くの人気要素を備えながらも、値下がり状態かつ30万円台という水準で買えるこのIWCは、現状かなりお買い得な1本であることは間違いありません。

そして、『耐磁、AMGとのコラボ』という要素を除いても、

  • チタンブレスレットで自社ムーブメント

という内容で30万円台前半で購入可能なモノは、現在この時計以外にほぼ存在しないかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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