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現在相場考察

評価されているAMGコラボモデル、パネライルミノールクロノPAM00108

2017年10月19日更新
オフィチーネパネライのPAM00108について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年4月の安値(楽天)と2017年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は¥-81,600だった。

ルミノールクロノ PAM00108についての考察(2017年10月)

エルプリメロを搭載したルミノールクロノといえば、高級かつ人気モデルとして高価格帯に位置。

ラインナップされたシリーズは数種類しかなく、その中でもフライバッククロノモデルなどは特に高く、どの時代でも100万円以上という相場です。

そして最も高いのが、2001年に限定モデルとして登場したこのAMGとのコラボモデル

自動車とのコラボ腕時計といえば、

というモノがありますが、それらはいずれも特に評価されていない傾向です。

そんな自動車とのコラボモデルの中で、例外といって良いぐらい評価されているのがこのパネライAMGモデルなのです。

しかし評価されているといってもこの時計、なんと2016年4月と比べて現在は若干の値下がり状態です。

オフィチーネパネライ ルミノール 40mm PAM00108(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年4月
の安値(楽天)
2017年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ
PAM00108
中古 1年
6ヶ月
¥1,680,000 ¥1,598,400 -81,600 95.14%

このPAM00108については興味深い点がいくつか存在。

1つは、今でもルミノールクロノの最高値(ステンレスモデル)であるという点。

ルミノールクロノは人気のある腕時計という存在ですが、その中心となる価格帯は100万円前後という水準です。

デイトナ16520200万円以上という相場となった今、同じエルプリ搭載のルミノールクロノが約160万円というのは自然ともとれます。けれども、16520約120万円だった時代においてもPAM00108160万円代後半で、そこから値下がり状態でもあるのです。

2つ目の興味深い点は、値下がり状態でも150万円以上という価格帯である点。

値下がり状態となる場合、他のルミノールクロノの相場に近づいてもおかしくありませんが、現在の状況でもルミノールクロノ(72番や52番など)に対して50万円以上の価格差がある状況です。

3つ目に興味深いのは、実は売れているという点。

この記事とほぼ同じ価格の個体が2本あったのですが、両方とも最近売れてしまいました。

ですから、160万円前後という相場だとこの時計の需要は高いともいえるわけです。

以上の点を考慮すると、PAM00108は値下がり状態でも高価格というように、人気なのか不人気なのか分かりづらい時計ですが、実はきちんとした需要のある時計なのです。

そして、PAM00108の事例からルミノールクロノ全体に関して感じるのは、他のモデルとAMGモデルとの価格差がかなりあるため、72番や52番などがAMGモデルの価格にもう少し近づいても良いのではないか点です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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