2000年代にデビューしたアイクポッドの3針モデル、メガポッドデイト。
ヘミポッドクロノの3針バージョンという見た目のこの時計は、ヘミポッドクロノよりも後にデビュー。
ケースのデザインはヘミポッドとほぼ同じで、裏蓋左上部分が裏スケ仕様となっている点も同様です。
ヘミポッドクロノ同様、このシンプルなメガポッドデイトもクロノメーター仕様。
COSCの文字がさり気なく裏蓋に記載されているのも、ヘミポッドクロノと同様です。
一見するとスマートウォッチにも見えるこの見た目。でも実は、クロノメーター仕様という本格的な機械式腕時計というのがメガポッドの良さ。さらに裏スケ仕様でムーブメントがちらっと見えるというのは、とても魅力的な意外性といえるでしょう。
そしてこの時計、相場は長らく15万円前後という水準であり、それはリーマンショック前でも後でも、現在でも変わりません。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年6月 の安値(ヤフオク) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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アイクポッド
メガポッドデイト 青文字盤 |
中古 | 9年 4ヶ月 |
¥130,000 | ¥168,000 | 38,000 | 129.23% |
定価は約38万円というこの時計。デビューしてから間もない時期の2004年頃には既に中古が約18万円という価格まで下落していました。
ちなみに、メガポッドには文字盤のカラーバリエーションがいくつか存在し、青文字盤の他にもグレー、ホワイト、レッドなどがあります。
各文字盤色で特に高くなるという色は存在せず、どの文字盤でも同じような相場となっています。
筆者は個人的にグレー文字盤のモノをよく見かけた記憶がありますが、今となってはどの文字盤色も売りに出ている様子をあまり見かけることはありません。
そのため、久しぶりに見たメガポッドに対してとても新鮮に感じ、前より魅力的にも感じました。
ヘミポッドクロノの20万円台前半という価格に対して、この3針モデルは10万円台半ばという価格。これは、アイクポッドの“10本目に買う腕時計”というキャラクターからすると、より買いやすい価格といえるでしょう。
とはいっても定価を基準として考えるとどちらを選ぶかは悩ましいところ。3針のメガポッドデイトの定価は先のように約38万円。それに対して、ヘミポッドクロノは約60万円という定価です。
よって、定価を考えるとヘミポッドクロノのほうに軍配があがるでしょう。
ただ、メガポッドデイトの見た目のレア感と個体数の少なさも、ヘミポッドクロノの定価対中古価格に負けないぐらい魅力があると感じるところです。