この数年間、ロレックスにおける人気モデルといえばカラーベゼルのGMTマスター2とサブマリーナという印象。
かつてこのポジションはエクスプローラの14720であり、その人気の要因は『シンプル』という要素でした。その頃において、カラーベゼルという存在は、今とは逆に“避けられる”要素だったのです。
しかし、GMTマスター2のカラーベゼルが生産終了となった2007年以降から、徐々にカラーベゼルという存在は人気な要素へと変化。
そして、2013年以降において、黒青ベゼルの116710BLNRと緑ベゼルの116610LVという現行モデルが、人気ロレックスの2大巨頭となったのです。
ちなみに、デイトナの人気はいつでも高いので、これはデイトナ以外の人気モデルというポジションにおいての話です。
さて、そんなカラーベゼルモデルですが、エクスプローラ14270がプレミア価格だった頃とは価格帯が変化しています。
99年頃プレミア価格だったエクスプローラは“凄く高い”といっても60万円台ぐらいでしたが、カラーベゼルの6桁モデルは100万円近い相場が当たり前となっています。
そして、凄いのはその価格帯でも今なおしっかり値上がり状態という点。
前の記事でもお伝えしたように、GMTマスター2の116710BLNRは、2ヶ月で8万円の値上がり状態です。
では、もう一つのカラーベゼル現行モデルであるサブマリーナ116610LVはどうかというと、こちらもしっかり値上がり状態。
2017年8月から10月までの2ヶ月間で約7.7万円高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値(楽天) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116610LV |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,023,840 | ¥1,101,600 | 77,760 | 107.59% |
この時計、2016年までは旧モデルの16610LVより高かったのですが、2017年から16610LVが上昇したことによって、一時は16610LVより安くなっていました。
特に2017年9月は6桁LVが約100万円という状況だったのに対し、5桁LVが107万円以上という水準だったのです。
16610LVにはファット4などレア仕様が多々存在し、そのキャラクターはデイトナ16520に近いモノがあります。そのため、現行モデルの116610LVより高値という状況も自然だと感じるところ。
しかし、ここにきて116610LVが上昇。現在110万円以下で売られている116610LVは存在しません。
ですから、一度5桁LVより安くなったのにもかかわらず、現行モデルかつファット4のようなレア仕様も存在しない6桁LVが再度“抜き返す”という事態が起きています。
これはとても興味深い状況です。