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現在相場考察

ベルト脱着機能が売りだった、カルティエ「ロードスター」

2016年3月10日更新
カルティエのロードスターW62000V3について斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年1月の最安値(ヤフオク)と2016年3月の参考価格(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年2ヶ月での変動は¥-18,000だった。

ロードスター 銀文字盤についての考察(2016年3月)

パシャタンク、マストヴァンテアンが主流ラインナップだった2002年、「男の時計」としてデビューしたロードスターカルティエは自称「世界初の腕時計を作ったメーカー」でありながら女性物が強い印象は当時も変わらなかったため、「男」を強く押した作品だったのです。

カルティエ ロードスター W62000V3¥330,000〜¥550,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年1月
の最安値(ヤフオク)
2016年3月
の参考価格(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
ロードスター
銀文字盤
中古 5年
2ヶ月
¥258,000 ¥240,000 -18,000 93.02%

同じリシュモンのパネライから学んだのでしょうか、「革ベルトを自分で変えて楽める」ことを1つの特徴としています。

付属のネジを使って脱着するパネライよりも進んでおり、ワンタッチで脱着できる機能を備えています!

最近、ダニエルウェリントンとかKNOTでも“ベルト付け替え”を楽しむという提案がされていますが、こちらは15年近く先行しています。

にも関わらず、市場評価は低め

ちなみに、2013年8月は約24万、2015年4月は約24万5000

という相場です。

時計相場が全体的に安かった2011年1月から若干下がった価格は、2013年、2014年、今年も変わりません。

かなり珍しい安定した相場の時計です。

カルティエ
・自動巻
・ベルト脱着可能

という機能を備えるロードスター

今の時計相場全体の中でこのスペックの時計が20万円前半というのはお買い得だと思います。

ちなみにデビュー時の新品流通価格は40万円前後だったと記憶しています。

なお、相場をチェックする際は、LM自動巻に注意しましょう。

「男の時計」と売りだした割にはSMサイズのクオーツ女性用も存在します。
(当初は男性用限定でした)

今後値上がりすると自信を持って言うことはできませんが、過去5年間安定した相場というのは魅力的です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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