2000年頃に高級なスピードマスターとしてデビューしたムーンフェイズ。
プロフェッショナルと文字盤に書かれている通り、ムーンウォッチのムーンフェイズバージョンです。
今ではムーンフェイズのムーンウォッチといえば、3570.50に似た黒文字盤のほうを連想させる方が多いかもしれませんが、第一次腕時計ブームの際は、スピマスムーンフェイズといえばこのモデル。
当時のオメガの新品実勢価格は、3750.50でも10万円台という水準。一方このムーンフェイズはデビュー当時40万円近い新品価格で売られており、とても高級という印象でした。
実際、この3575.20はWGベゼル仕様となっているということからも“高級なモデル”であるということが分かります。
とはいえ、2005年頃にはその実勢価格は安くなっており、新品でも25万円ほどで購入可能でした。
しかし2007年頃、この時計は再度高くなり中古で30万円以上という水準になったのです。この時の値上がりの特徴としては、腕時計相場が全体的に高かったということと、3575.20の生産終了が要因として考えられます。
そして、2007年頃より後の3575.20の値動きは、腕時計の全体的な値動きと連動する傾向があり、相場が安いときには安く、高いときには高いという様子です。
現在の様子もその例に漏れず、16520や16710など数多くのロレックスが史上最高値レベルの相場となっている現在、このスピードマスタームーンフェイズも40万円に迫る相場まで上昇しています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年3月 の安値(楽天) |
2017年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター ムーンフェイズ 3575.20 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥352,000 | ¥397,440 | 45,440 | 112.91% |
3575.20の値動きの様子は何度かお伝えしていますが、今回は短期間で4万円以上高くなるという事態になっています。
2017年3月まで約35万円という水準だった3575.20ですが、2016年頃までは30万円前半という相場でした。
ですから、3月時点の約35万円という水準でも充分に高くなっていたわけです。
それが約半年の間にさらに高くなり、今では確認可能な最も安い個体が40万円近い中古価格まで上昇。これは3757.20の中古相場としては過去最高値水準だといえるでしょう。
以前の記事でもお伝えしましたが、3575.20は最近数が少なくなっているため、常時売り出されている本数は5本以下という傾向があります。
2000年代には郊外のドンキホーテでも見かけたほど、珍しくなかった3575.20ですが、いつの間にかレアな時計となっています。