2001年にデビューしたデイデイトは、今でも「デイデイト36」として販売されている現行モデルです。
116520のデイトナやエクスプローラーと同じく、2000年頃に6桁リファレンスとなった118238。
6桁ロレックスの特徴を備えるモデルは、2004年にデビューしたデイトジャスト以降であるため、2000年前後に6桁となったモデルは、6桁リファレンスでありながら5桁時代に分類される傾向のあるモデルです。
特にエクスプローラー114270の場合、5桁時代のモデルという印象が強い傾向があります。
しかし、デイデイトは2017年現在でも現行モデル。
そのため、デイデイトはエクスプローラーより5桁か6桁かが難しい存在です。
とはいえ、6桁時代の特徴が見られるデイデイトには2008年にデビューしたデイデイト2という存在があるため、やはり2001年にデビューしたデイデイトは5桁寄りのモデルともいえるでしょう。
現在デイデイト36と呼ばれているモデルがデビューした2001年頃は、とても新しくなったという印象で、明らかに前モデルの18238と変わったという印象がありました。
ただそれは、それまでデイデイトでは見かけることの無かった『スムースベゼル+オイスターブレス』のモデルやダイヤ文字盤仕様に対して感じる傾向でした。
ですから、『フルーテッドベゼル+プレジデントブレス』というように従来からある内容のデイデイトは、前モデルの18238との差を感じづらいモノでもありました。
実際、写真で見比べた場合、詳しい人がラグ部分がポリッシュか否かというぐらいの差しかありません。
しかしこの仕様のデイデイト、実は『オイスター+スムースベゼル』仕様より評価されているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 118238 |
中古 | 8年 0ヶ月 |
¥1,498,000 | ¥1,728,000 | 230,000 | 115.35% |
最近、『スムースベゼル+オイスター』仕様の118208などは数が少なくなっており、中古で売られている個体を発見するのは困難ですが、特にWGモデルは150万円前後という価格が多く、記事で取り上げた個体もその例に漏れません。
一方、スムースベゼル(WG)の118209が約150万円という時代でも180万円前後という相場に位置していたのがこの118238。
よって、同じ6桁同士では、フルーテッドベゼルモデルのほうが高い傾向なのです。
ちなみに、2009年という腕時計が全体的に安かった時でも118238は149万8000円という水準で、2009年から8年かけて23万円しか高くなっていないというモデル。
他の記事の事例のように、デイトナ、GMTマスター2、サブマリーナなどは数ヶ月単位で20万円以上値上がりするということは珍しくありません。
そのため、8年もかけて23万円の値上がりであるデイデイト118238は、意外にも値上がりしていないという側面があり、ある種のお買い得モデルという印象になります。
さらに、現行モデルとして存在しているという点を考慮すると、そのお買い得感はさらに強いものとなるでしょう。