2004年にデビューしたオーバーシーズの二代目モデル。
同じ時期にデビューしたモデルとして、ロレックスデイトジャストの116233が該当するため、ロレックスでいう6桁リファレンス時代に相当するモデルです。また、パテックフィリップノーチラスの5711も2006年にデビューしているため、同じ世代の時計だといえるでしょう。
しかし、2016年にジュネーブシールを取得した三代目に交代。
今では二代目モデルは1つ前のモノとなっています。
完全に時期が被るわけではありませんが、現行モデルだった期間はデイトナ116520と近く、約12年に渡って両者は現行モデルとして同じ時代に存在していました。
オーバーシーズは、雲上時計であるヴァシュロンコンスタンタンのスポーツウォッチですから、ライバルはデイトナではなくアクアノートやロイヤルオークです。
とはいえ、オーバーシーズは雲上スポーツの中で相場が安めという事情もあるため、価格的にはデイトナのライバルという側面もあるかもしれません。
しかしそれは、3針モデルや、クロノグラフでも初代モデルに限ったこと。
二代目のクロノグラフは長らくデイトナよりも高い位置に存在し、2016年までは中古市場においてデイトナ116520よりも30万円近く高い存在でした。
それが、2016年12月頃からデイトナが値上がりしたことにより、デイトナ116520と二代目オーバーシーズのクロノグラフは現在同じ中古相場となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年6月 の安値(楽天) |
2017年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥1,400,000 | ¥1,377,000 | -23,000 | 98.36% |
2016年6月に110万円程度で購入可能だった116520は、その数ヶ月後一時的に値下がりしたものの、今では140万円程度まで上昇しています。
一方このオーバーシーズクロノグラフは、2016年と比較して値上がりどころか値下がり傾向であるため、その差はグッと縮まって今ではほぼ同一相場となっています。
オーバーシーズはやや値下がり状態ではあるものの、去年と比べて相場がほぼ変わっていない状況。
ほぼ変わっていないという状況ですが、デイトナと比べるとお買い得感を見出すことができるのは、面白みを感じるポイントだと思います。
ちなみに、ロイヤルオーククロノグラフは2016年4月の段階で149万8000円で購入可能でしたが、今ではその価格で変えるブレスレットのクロノグラフはありません。
また、ノーチラスは以前の記事でもお伝えしたとおり、比べ物にならないほど高い相場となっています。
よって、三雲スポーツとしてもデイトナと比較しても、オーバーシーズクロノグラフはお得感があると感じます。