2002年にデビューしたルイヴィトンの腕時計。
ルイヴィトンといえば、高級鞄の代名詞的な存在であるため、『ヴィトン初の腕時計』というタンブールは、とても注目を集めていました。
その中でもフラッグシップ的存在だったクロノグラフのQ1141はベースムーブメントにエルプリメロを搭載し、その実勢価格は100万円前後という水準。
そのため、
ということにより、かつてはデイトナ並に“かなり高い”という位置に存在したモデルです。
実際、2009年という安い時期においても、デイトナ16520が70万円台で購入可能だったのに対し、このタンブールクロノQ1141は約67万円という水準。
しかし、その後Q1141は値下がりし、2016年時点では50万円を切る額まで下落していたのです。
一方、2016年時点でもデイトナは16520、116520ともに2009年と比べて値上がり状態。100万円以下で買うことなんてできない存在でした。
ですから2009年において16520と10万円程度の価格差しか無かったQ1141ですが、2016年になると両者の価格差は約70万円という差まで開いています。
また、2017年にはデイトナ16520が200万円という水準まで上昇しているため、その差は更に開いた状況となっています。
デイトナが値上がりする一方で、2016年までには値下がり傾向だったタンブールクロノ。ですから、今となってはさらに値下がり状態ともなっていそうです。
けれども、実はルイヴィトンもしっかりと値上がりしており、2016年と比べて9万円も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年4月 の安値(楽天) |
2017年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ルイヴィトン
タンブールクロノ Q1141 |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥489,240 | ¥579,960 | 90,720 | 118.54% |
2016年との比較で9万円高くなったルイヴィトンは、立派な値上がり時計だといえるでしょう。
とはいえ、同じ比較で80万円程度高くなっている16520と比べてしまうと、立派だった値上がり時計という印象が複雑なものになります。
ちなみに、現在16520とQ1141の価格差は140万円程度。
2009年時点では“10万円”だった価格差が、現在では“140万円”以上もあるのです。
同じエルプリメロを搭載する腕時計として、2009年の選択肢としてはデイトナが正解でしたが、2016年でもそれは同様です。
しかしながら、2009年にタンブールクロノを買った場合は値下がりとなったものの、2016年にタンブールを買った場合は値上がり状態。
つまり、値上がり額はデイトナと比較してかなり負けている状態ですが、値上がり状態という優秀さも兼ね備えているのです。
ですから、なかなか面白みのある存在だと感じます。