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現在相場考察

GMTマスター(1)も値上がり傾向、ロレックス16700青赤ベゼル

2017年11月12日更新
ロレックスのGMTマスター16700について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年5月の安値(楽天)と2017年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥129,960だった。

GMTマスター 青赤ベゼル 16700についての考察(2017年11月)

以前の記事でもお伝えしたように、近頃GMTマスターシリーズが値上がり傾向で、2017年5月まで60万円台だった『GMTマスター2』の16710は9月の時点で70万円台後半という相場になっています。

けれども、同じ時代に現行モデルとして売られていた「GMTマスター」のほうは、その頃そこまで高くはなっていなかったのです。唯一、16700の最終品番であるA番の個体が70万円以上という水準でしたが、それ以外の年式は60万円台で売られているという状況が続いていました。

そのため、GMTマスターシリーズはワンに対してツーのほうが結構高いという状況でした。

しかし今、9月とは違う様子になっているのです。

それは「GMTマスター」の16700が高くなってきており、16710とほぼ同水準にまで達しているということ。

最も安いのは黒ベゼルの個体ですが、現在78万円という水準に達しています。(現在16710は約83万円)

そして、青赤ベゼルとなるとさらに高く、80万円以上という相場。5月からの半年間で約13万円もの値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年5月
の安値(楽天)
2017年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
青赤ベゼル
16700
中古 0年
6ヶ月
¥699,840 ¥829,800 129,960 118.57%

GMTマスター1956年にデビューしたシリーズですが、現在発売されているのは1983年に登場した「GMTマスター2」のほう。

他のシリーズだと『1』と『2』が両方共存在するのに対し、GMTマスター『2』しか存在しないということに疑問を持った方も多いでしょう。

実際「GMTマスター」はA番が最終品番ですから、1999年でシリーズ終了となっています。

『1』が終了となった理由は、GMTマスターシリーズの場合、『1』と『2』の差が機能面に存在したからで、時針を単独で動かすことのできない『1』の存在意義がなくなってしまったからなのです。

しかし、時計好きとしては、文字盤に『II』という表記のない、オリジナルGMTマスターを求めたいという心理になっても不思議ではありません。

そのため16700には、

  • 1999年でシリーズ終了
  • 1956年から続いた伝統的なモデル
  • 『II』表記のない文字盤
  • ルミノバ、ダブルロックなどの年式も選択可能
  • という人気要素が多々存在し、17610よりレアという評価になってもおかしくありません。

    けれどもこれまで16710より高いどころか、10万円近くも安いという状況だったのです。

    よって、今回の17600の値上がりは、16710など他の「GMTマスター2」の状況を見ると、ごく自然だと判断できます。

    なお、現在同じ5桁リファレンス時代の「GMTマスター2」の16710は約83万円(黒赤ベゼル)となっており、16700より依然として高い状況であることに変わりありません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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