腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

約43万円の、ブランパントリロジーGMTコンセプト2000

2017年11月14日更新
ブランパンの2250-6530-66について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年5月の安値(ヤフオク)と2017年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年6ヶ月での変動は¥42,000だった。

トリロジーGMT コンセプト2000 2250-6530-66についての考察(2017年11月)

最近密かな人気がある90年代ブランパンスポーツモデル。

当時のスポーツモデルといえば、97年にデビューしたトリロジーの3兄弟。そのなかで最も高級なのがクロノグラフのエアコマンドですが、最近は3針モデルの人気が高く、比較的早くに売れてしまう傾向が強いように感じます。

また、2000年にラバーとステンレスのコンビとして登場した「コンセプト2000」は、3兄弟すべてに存在する仕様ですが、特に希少性が高く人気があるように感じます。

とはいえ、ブランパンの場合、程度が悪いモノと程度が良いモノが混在し、同じ時代でも相場が大きく異なります。そのため、相場をつかむのが難しい傾向があるということは以前の記事でもお伝えしたとおりです。

そして、その記事でお伝えした程度の良いフィフティファゾムスは約45万円という価格でしたが、比較的早い段階で売れてしまいました。

そのため、現在3針トリロジーの相場は約45万円という判断ができるのです。

そして、現在人気要素を併せ持つトリロジーGMTが約43万円で売られているのですが、先の事例を考慮するとかなり魅力的だと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年5月
の安値(ヤフオク)
2017年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ブランパン
トリロジーGMT
コンセプト2000
2250-6530-66
中古 7年
6ヶ月
¥390,000 ¥432,000 42,000 110.77%

トリロジーGMTは、3針であるフィフティファゾムスのGMTバージョンで、希少性が高いためか3針よりも高い傾向が目立ちます。

また、コンセント2000仕様の場合も先のように希少性が高く、高値傾向となってもおかしくありません。

よって、

  • トリロジーGMT
  • コンセント2000
  • 程度が良い
  • という条件で約43万円というのはやはり魅力的だといえるでしょう。

    また、全体的に腕時計が安かった2010年の相場と比較して4万円程度しか値上がりしていないため、そのことを考慮してもお得感を感じます。

    ちなみにこのGMTのムーブメントは5A50というものなのですが、フレデリックピゲの1151がベースとなっている模様。

    フレデリックピゲといえば、エアコマンド1185のようにクロノグラフムーブメントの搭載事例が目立ち、3針モデルで採用されたモデルといえばプラチナパネライのような超高級モデルという印象です。

    実際、ブランパンというブランドもトリロジーシリーズも三雲スポーツに匹敵する高級な存在であるため、高級ムーブメントが搭載されているのは驚くに値しません。

    むしろ驚くべきは、かつてロレックスGMTマスター2より高かったトリロジーGMTが今では半値程度という点。

    ロレックスが高くなった今、むしろトリロジーGMTがロレックスと比較される対象で無くなっている傾向ですが、かつてはロレックスより高級だった存在なのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。