2013年にデイトナ初のプラチナモデルとしてデビューした116506。
文字盤色は『アイスブルー』の1色のみですが、この『アイスブルー』こそロレックスではプラチナでしか選択できない特別色。
2000年前半のロレックスブーム時において、アイスブルー文字盤といえば当時新しくなったばかりの6桁デイデイトというイメージでしたが、それがデイトナに採用されたというのは大きなインパクトがありました。
しかし116506デビューの翌年、デイトナアイスブルー文字盤には更に豪華なダイヤ文字盤が登場。
ダイヤ文字盤である116506Aのほうは三つ目部分もアイスブルーとなっており、ダイヤの有無だけでない差があるというのが興味深い点。
ダイヤ無しの116506は三つ目のフチが黒であるため、よりアイスブルーの感じが強いのはダイヤ文字盤のほうだといえるでしょう。
そのため、ダイヤ文字盤でない116506のほうは人気が無いのかと思いきや、実は現在も値上がり傾向。
この時計、近年では2016年が最も安かったのですが、その時でも548万円という水準。
500万円という価格帯の場合、既に十分高いようにも見えるため、急激な値上がりとなりにくそうな感覚もあります。
しかしこの時計、なんと2017年7月から12月にかけて58万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 116506 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥6,025,350 | ¥6,609,600 | 584,250 | 109.70% |
116506は高価格帯だけあって数が少なめですが、最近約650万円の個体が売り切れ状態となっています。ですから、650万円以上という額がこの時計にとって当たり前の額なのです。
2017年7月から12月にかけて高くなった額は約58万円ですが、2016年と比べるとその値上がり額はさらに凄い水準になります。
116506は、2016年9月に548万円、2016年12月だと約560万円という水準。ということは、この116506は1年でなんと100万円も高くなっているのです。
発売年も比較的新しく、もとが高価格帯であるにもかかわらず、1年で100万円の値上がり水準となったのは、さすがデイトナという感想になります。
ちなみに現在、ダイヤ文字盤の116506Aは758万円という水準であるため、ダイヤ文字盤のほうが約97万円高い状況です。
2000年代前半において“すごく高い時計”というと300万円ぐらいだったかと思います。けれども今となっては“すごく高い”と感じるモノが、600万円、700万円という水準になっているのです。