GMTマスター2が、イエローゴールドモデルから6桁時代になっていったというように、サブマリーナの6桁時代の幕開けも金無垢モデルからでした。
ただその金無垢モデルという存在は、それまでサブマリーナにはなかったホワイトゴールドという仕様。
さらにそのホワイトゴールドには青文字盤と青ベゼルが採用され、WG+青というこれまで無かった配色になっています。
そして、このWGモデルにはダイヤ文字盤バージョンも存在。
ダイヤ+WGという116619GLBはまさにサブマリーナにおけるフラッグシップモデルという存在感を発揮しており、まさに“すごく高い”という印象でした。
しかしこの時計、実は過去の新品相場より今の中古のほうが高く、新品で買っても5年後には値上がりという凄いモノなのです。
ダイヤ文字盤という一見割高に感じるモデルを買って奥さんに浪費と怒られたとしても、実は決して浪費ではなかったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年11月 の新品実勢価格(3社平均) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116619GLB |
新品 | 5年 1ヶ月 |
¥2,280,000 | ¥3,635,280 | 1,355,280 | 159.44% |
116619GLBは高額かつ売りに出される本数が少ないため、相場の判断が難しい傾向がありますが、仮に変動した額が半分だったとしても、その値上がり額は67万円以上となり過去の新品より高くなってるのは間違いありません。
116619GLBがなぜこれほどまでに高くなったかというと、それはダイヤ文字盤の生産終了が大きいといえるでしょう。
ダイヤ文字盤は6桁時代のサブマリーナにおいて、コンビ以上のモデルに設定されていましたが、2014年に全て生産終了となっています。
以前の記事でもお伝えしましたが、コンビの116613GLBは現在150万円以上という水準となっており、コンビモデルの相場としてはかなり高い水準に達しています。
そして、金無垢となるとコンビより高いのは当然で、さらにサブマリーナとしては希少である『ホワイトゴールドのダイヤ文字盤』という存在がさらに高いというのは違和感がないでしょう。
ホワイトゴールドモデルは、白く輝くダイヤの色合いと特に相性が良く感じ、とても魅力を感じる存在だと思います。とはいえ、あまりにも豪華すぎて逆にニセモノのようにも見えてしまうのは微笑ましい点。実物を見れば明らかに高級感が違いますが、『青ベゼル+ダイヤ的なモノ』という内容は価格がかけ離れたファッション時計で採用されてたこともあります。
なお、コンビモデルについても過去の新品価格より現在の相場の方が高い状況。
ダイヤ文字盤という、通常より豪華なモノを買った方は、まさかその選択がこれほどまでに値上がりをもたらすとは思わなかったでしょう。しかし、ダイヤ文字盤のように特徴的かつ希少な存在は、この事例のように化ける可能性も秘めているのです。
もしも時計を買う際に、奥さんが隣りにいたならば「ダイヤの必要はない」なんて言われそうですが、実はダイヤ文字盤を選択したほうがよりお得ということもあるのです。