2000年にデビューした116520は、第一次腕時計ブームの時代からリーマンショックを経て2016年に至るまで「現行モデルの王様的存在」として君臨していました。
2016年3月のバーゼルで新ステンレスモデルの116500LNが発表されたときより、旧モデルとなった116520は、その時期から値上がりするかと思いきや、意外と高くなることはなく、なんと116500LNが市場に出回った2016年8月頃には3月よりも値下がり傾向となっていたのです。
新型登場後に旧モデルが値下がりするというのは、デイトナという超人気モデルとしてはかなり異例の出来事で、116520は弱いモデルという印象にも映りました。
そして2016年12月から16520が高くなった一方、116520はそこまで高くならなかったという点からもそれを感じることができたのです。
実際16520は月単位で10万円以上の値上がりを繰り返している印象で、2017年7月の段階では180万円台という相場にまで上昇していました。
2016年12月まで16520は120万円程度という相場だったのが、約半年後には180万円以上になっていたのです。
一方、116520のほうは同時期において130万円程度。2016年12月まで約110万円だったため、約半年で20万円の値動きしかしていませんでした。
しかしそんな116520は、最近きちんと値動きしており、2017年8月より12月のほうが10万円以上高くなっているのです。
116500LNが登場した2016年以降、黒文字盤より白文字盤のほうが高い状況。
そのため、いち早く140万円台になったのは白文字盤だったのですが、最近は黒文字盤が150万円以上という状況(2017年12月16日時点)。
1年前に110万円台だった116520は、今や150万円前後という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116520 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,330,000 | ¥1,509,840 | 179,840 | 113.52% |
116520黒文字盤が150万円以上になったというのは、2007年の新品実勢価格を上回る水準です。
2007年といえば、全体的に腕時計が高かった時代。
その高いと思われた時期に人気腕時計の代名詞的存在である116520黒文字盤を買ったとしても現在は値上がり状態であるのです。
とはいえ、2007年の翌年にはリーマンショックが発生し116520の新品実勢価格は一時100万円以下という水準まで下落。
2007年に買った方としては、買った翌年に大暴落という悲しい出来事が発生したことになりますが、長く持っていれば結果的に“きちんと値上がり”となったのです。