チュードルのクロノタイムは、時計に詳しい方から人気の高いモデルで、その実勢価格はオメガスピードマスターと同等という時計です。
ムーンウォッチとして有名なオメガの3570.50は、今でも様々な店舗で見かけるほどメジャーな存在である一方、チュードルを見かける機会は多くありません。
実際、チュードルは日本に正規輸入されていないため、マニアックな存在であるといえるでしょう。正規輸入されていないといってもメンテナンスの心配が無いのがチュードルの良い点。ロレックスのサブブランド的な存在であるチュードルは、日本ロレックスで修理可能なのです。
このように、チュードルにはマニアックさとロレックスの香りというとても良い要素が存在。
また、オメガは確かに良い時計ですが、着けている人が多いため人と被りやすい傾向があります。けれども、チュードルだとその懸念はありません。
そして今、クロノタイムにはさらに良い点が現れました。
それは、スピードマスター3570.50が30万円近くまで相場上昇しているのに、クロノタイムは依然として20万円台前半で手に入るという点。
2012年において両者は10万円台半ば。また2016年頃までも、ともに20万円台前半と近い相場でした。
しかし、2017年からスピードマスター3570.50が高くなった一方クロノタイムの相場はほぼ変わっていないのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年7月 の安値(ヤフオク) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チュードル
クロノタイム タイガー 黒文字盤 アラビア数字 5連ブレスレット 79280 |
中古 | 5年 5ヶ月 |
¥178,000 | ¥237,600 | 59,600 | 133.48% |
ただしクロノタイムの場合、無数に種類が存在し、リファレンスでも見分け不可能というややこしい点が存在。
“高くなる要素”と“安くなる要素”は以前にもお伝えしましたが、改めて確認すると、
高くなる要素
安くなる要素
となります。
そして安くなる要素が多いものがこの数年ほど20万円台前半という相場で、それは今でも変わりありません。
さらにこの記事の個体は安くなる要素が多い一方、黒文字盤という高くなる要素があります。
近年黒文字盤で20万円台前半という個体はそこまで多く見ないため、なかなかお得感を感じる1本です。
ちなみに、スピードマスター3570.50はレマニアベースのムーブメントですが、クロノタイムはETA7750ベース。
オメガの場合7750を搭載するモデルは3570.50の1つ下のグレードとなるため、ムーブメント的にはスピードマスターデイトのライバルという見方もできます。
しかし、キャラクターや2016年までの相場を考慮するとクロノタイムは3570.50と比較するのが適当だといえるでしょう。
ちなみに、クロノタイムの場合ある程度の人気要素を備える場合、以前から30万円近い相場でした。
よってクロノタイムの場合、全体的に20万円台前半というわけではなく、仕様によっては20万円台前半で買うことができるというのが、3570.50との大きな違いなのです。
とはいえこの黒文字盤の場合、2012年の相場が17.8万円であるようにかつては3570.50より高いぐらいの時計。そのため、やはりクロノタイムはスピードマスターと比べて現在お得感が強いといえるでしょう。