116622は2012年にデビューしたヨットマスターロレジウムの現行モデル。
2012年にデビューしたといっても、前モデルである16622との差は目視しただけでは感じづらく、間違い探しのようにも感じられます。
とはいえ、実物を見ると細部の変更が6桁世代だと感じ、旧モデルとは何かが違うという印象です。
そんな116622ですが、16622と明らかに違う点が1つあり、それは文字盤の選択ができるという点。
16622にはプラチナ文字盤しかありませんが、116622は2012年にデビューした頃から青文字盤とプラチナ文字盤が存在します。
青文字盤という存在は以前からあった色ですが、コンビモデルや金無垢モデルに設定されている色でした。
それがロレジウムも設定されたため、デビュー数年間は「真新しい」という印象でプラチナ文字盤より高かったぐらいです。
しかし、2016年3月にはダークロジウム文字盤が登場し、2016年末にはプラチナ文字盤が廃止。ですから2017年、青文字盤は116622としては最も安い存在となったのです。
そのため青文字盤の116622に対して、高くなるという印象は強く感じません。
ですが、実はこの半年間で8万円近く値上がりしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年6月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 青文字盤 116622 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥892,080 | ¥972,000 | 79,920 | 108.96% |
ヨットマスターというと、現在なにかと人気モデルと感じさせる要素が薄い印象です。
例えば、現在人気のある要素としては、セラミックベゼルや意外性のある色という要素がありますが、ロレジウムはプラチナベゼル。また、見た目も先のように5桁リファレンス時代と大きく変わりません。
そして、青文字盤という存在は「色要素」でありますが、腕時計の文字盤としてはオーソドックスなもの。つまり、116610LVの緑文字盤やシードゥエラーのDブルーなどとは別という扱いです。
かつてはヨットマスターというキャラクターは最も豪華なスポーツロレックスだったのが、今となっては金無垢ブレスレットモデルが存在せず、コンビモデルがラインナップの中心となっています。そのため、ヨットマスターというモデルに対して強いキャラクター性を現在感じづらい状況です。
このようにヨットマスターには、特に目立って強い要素がありません。それにもかかわらず値上がりしているのです。
値上がりの理由として考えられるのは、他の現行モデルと比較したときに割安だという点があります。
ロレジウムはプラチナベゼルモデルだけあって、ステンレスより高級な存在です。
しかし、中古相場は116610LVや116710BLNRと離れており、他のステンレスモデルと比較しても割安という印象でした。
ですから、他のモデルに遜色ない程度に値上がりしても不思議ではありません。
とはいえ、半年で8万円程度の値上がりというのは、116710LNなどより上の水準です。
また、16622も最近値上がり状態でその相場は十数年ぶりに70万円台という水準になっています。
ロレジウムの値動きに対して感じることができるのは、最近ロレジウムという存在に人気が高まっているのではないかということ。
ダークロジウム文字盤の登場やプラチナ文字盤の廃止など、なにかとロレジウムにはニュース性があるため、注目されているのかもしれません。