ブランパンのトリロジーフィフティファゾムスは、最近売り出されると比較的早く売れる傾向があり、人気な様子です。
トリロジーのフィフティファゾムスは、現行のフィフティファゾムスとは微妙に異なり、トリロジーシリーズの1つという扱い。トリロジーシリーズには、クロノグラフのエアコマンドとGMT、そして3針のフィフティファゾムスの3つが存在します。
そしてそれら全てに、コンセプト2000仕様があるのです。
コンセプト2000は、ラバーとステンレスのコンビ仕様で、その名の通り“2000年代の新しい時計”という印象。
このようなデザインは今でも新しく感じ、それは2015年に登場したロレックスのヨットマスター116655に対しても同様だと感じます。
コンセプト2000は、新しさを感じる見た目と他ブランドでは似た見た目の時計が無かったため、長らくステンレスモデルに対して少し高いという位置。
ただ、最近ではフィフティファゾムスの売出し数が減っており、コンセプト2000はさらに少ないことから相場の見極めが難しい傾向があります。
ましてフィフティファゾムスには程度の悪い個体が一定数存在し、程度の悪い個体と良い個体では価格差があります。
そして今回、程度の良い個体が49.8万円という額なのですが、これは値動きを見るのには分かりやすい事例だと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年7月 の安値(ヤフオク) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブランパン
フィフティファゾムス コンセプト2000 2200-6530-66 |
中古 | 5年 5ヶ月 |
¥378,500 | ¥498,000 | 119,500 | 131.57% |
フィフティファゾムスは2017年8月時点で程度の良い個体が約45万円だったため、コンセプト2000が5万円程度高いというのはとても自然なのです。
また、最近フィフティファゾムスはトリロジーシリーズの中で、最も人気という様子を見せており、クロノグラフモデルであるエアコマンドと同水準に達しつつある様子。
とはいえ、先日これと同じコンセプト2000のGMTが40万円台前半で出たため、相場が安定しない傾向にも見えますが、GMTよりフィフティファゾムスのほうが高い傾向かつ、最近フィフティファゾムスに相場と離れた個体が“ぽっと出る”ということは見かけません。
よって、コンセプト2000のフィフティファゾムスは、現状2012年より10万円以上値上がりしたといえるでしょう。
今の相場は値上がり傾向であるものの、トリロジーシリーズが現行だった当時の新品実勢価格を考慮すると、同時代の他の腕時計に対して依然として安めだとも感じます。