腕時計には様々な価格帯がありますが、『金無垢+機械式』という内容だと100万円近くするイメージです。
とはいえ、『金無垢+機械式』という条件でも20万円台で売られるものも存在。ボーム&メルシエのハンプトンミレイスなどがその例に該当します。
それはそれで魅力的な存在なのですが、ハンプトンは元の定価が安かったということもあり20万円台ということに対して「驚く」という文脈にはなりません。
それに対して、雲上に近いブランドの機械式モデルが40万円台だったならば、驚くほど意外性があると感じます。
例えば、以前の記事でお伝えしたピンクゴールドのシャガールクルトは約45万円という価格でしたが、『マニュファクチュール+PG』という内容でその価格というのは今の時代においてインパクトのある価格です。
そして、同じようなインパクトがブランパンにも存在。
ブランパンはマニュファクチュールではありませんが、搭載するムーブメントがほぼ全てフレデリックピゲ。
当然、超高級ブランドという立ち位置で、スウォッチグループのフラッグシップをブレゲと共に担っている存在です。
フレデリックピゲ71を搭載するブランパンのヴェルレウルトラスリムは、ブレゲのクラシックと同じ立ち位置と感じるモデルですが、なんと今40万円台で購入可能。
先日お伝えした、同じムーブメントを搭載するエナメル文字盤のブレゲが約120万円であるのに対し、半額以下という水準なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年7月 の安値(ヤフオク) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブランパン
ヴィルレ ウルトラスリム |
中古 | 8年 5ヶ月 |
¥328,200 | ¥486,000 | 157,800 | 148.08% |
この時計には、
ととても高級な要素が存在。
また、スモールセコンドの位置をみて分かる通り、搭載されているベースムーブメントはブレゲのクラシックと同様です。
ですから、要素的にはブレゲに対して「エナメル文字盤」が足りないだけ。それで半額以下というのはとても安く感じます。
とはいえ、ブレゲのクラシックと構成はほぼ同様でも、やはりブレゲは120万円だと感じますし、実際10年以上その価格帯をキープしていますから適正だと判断できます。
では、ブランパンはどうなのかというと、40万円台という価格こそ強い特徴だと感じます。
これほど高級な内容で40万円台で購入可能なモノはなかなかありません。
このブランパンは高級要素を備えながらも安価です。そして、それをコスパだと判断するならば、このブランパンこそ「かなりコスパの高い」存在だと思います。