4桁リファンレスのロレックスといえば、90年代後半から「アンティーク」と呼ばれとても高値な存在です。
中でもデイトナは最も高く、90年台後半におけるその相場は当時の現行サブマリーナデイトの10倍ほどという水準でした。
そして、それは今でも変わっていない模様で、現在確認できる最安値が約88万円の116610LNに対して6265は約880万円。
ノーチラスの現行モデルが400万円台、デイトナ16520が200万円前後という相場の現在において4桁リファレンスのデイトナが800万円台といっても、なんだか普通のように感じてしまいます。
とはいえ、このデイトナ6265に対しては、興味深い点がいくつか存在。
現在価格は約880万円という水準ですが、10ヶ月前までは400万円台でも入手可能でした。
そのため、この6265は10ヶ月という期間で約477万円も値上がりしたことになるのです。
という条件は、10ヶ月で400万円以上の値上がりに対して違和感が無い要素だともいえます。
実際、デイトナ16520は1年で約80万円値上がりしましたし、ノーチラスも100万円以上高くなっています。
そして、10年以上に渡りそれらモデルより高値かつレアなキャラクターとして認知されている4桁リファレンスのデイトナが、10ヶ月で400万円以上の値上がりというのは冗談ともいえない現象だと思います。
とはいえ、10ヶ月で400万円以上の値上がりとなった腕時計は多くなく、あまり無い事例のため素直な感覚として「そこまで値上がりするのか」という疑問が生じることも否定できません。
また、デイトナには様々な仕様や年式が存在し、それらによって価格が大きく異なる場合があります。修理証明書の有無など、個々の個体の状態によっても価格は異なるため、相場の判断は一般的なモデルよりも難しいという事情もあります。
しかし、2月の個体と今回の記事の個体は、文字盤色が同じなのは当然ですが、それだけでなく、
という点が共通。
そして、他の6265の価格を見ても、現在最も安い個体が600万円台後半であるということからも、デイトナ6265が高くなっていると判断可能です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ ビッグデイトナ 6265 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥4,041,000 | ¥8,812,800 | 4,771,800 | 218.08% |
約10ヶ月間で400万円以上の値上がりとなったのは、判断が分かれるところだと思いますが、先のように各要素を検討すると、それほど信頼性が低いわけでもないといえます。
また、6265だけでなく6263を見ても900万円前後という相場であり、4桁リファレンスのデイトナが1000万円近い相場であることが分かります。
6265の値上がり額をどのように捉えるかは、人によって異なる判断となるでしょうが、値上がり傾向となっているのは間違いないといったところだと思います。