90年代後半までデイトナに設定された素材はイエローゴールドかステンレスでしたが、今ではホワイトゴールド、ローズゴールド、プラチナが追加され多彩な素材が選べるようになりました。
最も後に追加されたのがプラチナなのですが、その前に追加されたのがローズゴールドの116505。
116505が登場したのは2008年ですが、もともとローズゴールドという色はロレックスで採用されていない傾向があり、ピンクゴールドのデイデイトが出たのも2001年に登場した118235からのこと。
ピンクゴールドのロレックスはデイデイトがデビューしてから5年程度でエバーローズゴールドとなり、個性が際立つ存在となりました。
2008年に登場した116505は、ローズゴールドのデイトナという新しさだけでなく、独特の良さを感じさせられるモデルだと感じます。
プラチナのように超高級というわけでもなく、イエローゴールドのように高級の代名詞的存在でもないローズゴールド。
しかし、決して中途半端という印象になることはなく、デビュー当時でも今でも洒落た高級デイトナという印象です。
また、ローズゴールドモデルには専用の文字盤色があり、そういった存在が良さをさらに引き立てているように感じます。
この116505、数ヶ月前までは200万円台で購入可能だったのですが、最近は300万円以上という相場。
そして、2014年と比較しても40万円以上高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2014年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ ピンク黒文字盤 116505 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥2,750,760 | ¥3,180,000 | 429,240 | 115.60% |
金無垢のデイトナは現在確認できる範囲では、
となっており、ローズゴールドの116505が最も高い水準です。
ローズゴールドが最も高いというのは、以前から変わりないのですがホワイトゴールドの安値が目立つのは気になるところ。
ちなみに116528は生産終了となっていますが、この116505とWGの116509は今でも現行モデルです。
116505はデビュー当初より相対的に他の金無垢モデルより高かったにもかかわらず、2014年と比べて40万円以上高くなっているのは立派だといえるでしょう。
2013年にはプラチナモデルが追加されたため、最も高いデイトナはプラチナとなり、ローズゴールドの立ち位置はややぼやけました。
とはいえ、エバーローズゴールドという素材とそれに伴った各要素が「コレが良い」と思われる特徴を引き立てており、需要が継続して高いのだと感じます。
ホワイトゴールドモデルは、プラチナが登場したことにより絶対的な個性要素を失った結果安値になったのだと思われます。ホワイトゴールドにしか存在しないメテオライト文字盤のように、WGでしか選べない存在だけは高くなっている、ということがそれを示しているといえるでしょう。