かつてロレックスがラインアップしていた素材といえば、基本的にステンレス、イエローゴールド、そのコンビといったシンプルな構成で、ローズゴールドという選択肢はありませんでした。
ローズゴールドモデルという存在は、今ではデイトナなどスポーツモデルにも採用されていますが、2001年以前には無かったという印象です。
筆者が調べた限りではありますが、オイスター系の初ローズゴールドモデルは2001年に登場したデイデイト。
その際は、まだ「エバーローズゴールド」ではなく単にピンクゴールドという存在でしたが、リファンレス末尾は共通して『5』が採用されています。
当時のデイデイトは今現在でも「デイデイト36」としてラインアップし続けれられていますが、そのデイデイトがデビューした当時は「とても新しいモデル」という印象でした。
そのため、新モデルである特殊なデイデイトにピンクゴールドという存在があるのは自然に映る一方で、他のモデルにそれが採用されていなかったというのも普通に感じました。
しかし、そんな事情が変化したのは2005年のこと。
ピンクゴールドが、ロレックス独自の配色である「エバーローズゴールド」となり、さらに伝統的なデイトジャストコンビモデルへも採用されたのです。
その際デビューした116231は、現在ヨットマスター2とともに、数少ない「エバーローズゴールド・ステンレス」コンビモデルとして存在。
そして、それら2つはこのところ共通して値上がり状態なのです。
2017年は数多くのロレックスが値上がりしましたが、値上がりが目立ったのはスポーツモデル。
一方、デイトジャストはほぼ全てのモデルが値動き無かったという状況です。
しかし、このエバーローズゴールドコンビモデルはきちんと値上がりしており、2017年4月と2018年1月とでは10万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト 黒文字盤 116231 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥748,000 | ¥848,880 | 100,880 | 113.49% |
デイトジャストのコンビモデルは5桁リファレンスだと今でも30万円台で入手可能である一方、6桁リファレンスとなるとその倍程度高いという傾向があります。
高いというイメージが強い6桁デイトジャストの中でもエバーローズゴールドモデルはさらに高く、飛び抜けて高い相場となっています。
しかし、その最も高いエバーローズゴールドモデルだけが1年未満の短期間で10万円以上高くなっているのです。
つまり、人気があるモデルには人気の拍車がかかる。その結果、高いと思っても更に高くなるということなのだと思います。