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現在相場考察

WGバージョンという存在、ブルガリアルミニウムALW38G

2018年1月12日更新
ブルガリのアルミニウムALW38Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年8月の安値(ヤフオク)と2018年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年5ヶ月での変動は¥-113,300だった。

アルミニウム ALW38Gについての考察(2018年1月)

ブルガリアルミニウムが登場したのは1998年ですが、2002年にはそのイエローゴールド版が出ています。

アルミニウムなのにイエローゴールド、というのはなんだか変な気もしますが、素材そのものではなくアルミニウム」というシリーズのYG版ということなのです。

実際、アルミニウムAL38Aという型番であるのに対し、YGはAL38Gという型番。型番だけではなく、プラスチック製の竜頭とチタン製の裏蓋という内容も共通しています。

アルミニウムシリーズの金無垢版という分かりづらい存在であるイエローゴールド版ですが、実はホワイトゴールドモデルやプラチナモデルも存在します。

プラチナモデルは99本限定のクロノグラフモデルで、その存在はとてもレア。

ホワイトゴールド版もプラチナに負けないぐらいレアな存在で、売られているのを見かけることが少ない存在です。

また、WGのアルミニウムはケースの仕上げがポリッシュで、文字盤もサンレイタイプとなっており、見た目的にも珍しい印象です。

そんなWG仕様のアルミニウムは、これまでYGよりも10万円程度高いという相場が当たり前でした。

しかし、現在売られているこのWGモデルは、特に問題がある個体というわけでもないのに、YGと同等かそれよりも安いぐらいの価格。

実際、2014年と比較すると10万円以上も値下がりしていることがわかります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2014年8月
の安値(ヤフオク)
2018年1月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ブルガリ
アルミニウム
ALW38G
中古 3年
5ヶ月
¥458,000 ¥344,700 -113,300 75.26%

WGのアルミニウムは登場することが少ないため、相場感を掴みづらい傾向があります。

今回出てきた個体は、2014年より10万円以上安いのですが、これが相場というよりは、たまたま安い個体ともいえるかもしれません。

ブルガリの場合、革ベルトのYGモデルが30万円台で入手可能である一方、WGモデルとなるとその価格帯では手に入らず、もっと高い相場となっています。

ホワイトゴールドのブルガリは以前からイエローゴールドより高い傾向があり、数も少なく何かと高級モデルというイメージです。

ですからアルミニウムのホワイトゴールドモデルは、

  • 数が少ない
  • ブルガリはYGよりWGが高め
  • という事情から、YGより高い傾向があります。

    けれども、今回の個体はイエローゴールドに遜色ない価格となっているため、珍しいと感じます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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