ロイヤルオークは元祖三雲スポーツという存在であり、大きな存在感がある時計です。
同じくジェラルドジェンタがデザインしたノーチラスは、特に5711/1Aが大人気モデルとして100万円単位の値上がり傾向となっています。そして現行モデルに限らず、ほぼ全ての年式が値上がりしている様子です。
そのため、ロイヤルオークも値上がり傾向になっているのが自然という印象となるのですが、実はロイヤルオークには難しい要素が存在。
1つはリファレンスが多すぎて、同一モデルの価格を比較するのが困難という点。
そしてもう一つはモデル自体が多いためか、人気が分散してしまい意外と値上がり傾向であるモデルが少ないのです。
そんなロイヤルオークにおいて、15400STは分かりやすい値動きを見せており、2016年10月と比べて値上がり傾向であるということが分かります。
15400STの白文字盤モデルは2016年10月時点で120万円台だったのが、現在では170万円台。
三雲スポーツの名にふさわしい値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥1,274,400 | ¥1,760,400 | 486,000 | 138.14% |
近頃、ロイヤルオークの中でも特に「人気」という印象なのはエクストラシンという存在です。
エクストラシンは「2針」であったり「AP」ロゴの位置が文字盤下部であったりと、初代モデルを彷彿とさせる内容。
そのため、品薄状態かつ高値な状況となっているのですが、意外と中古が少ないため値動きの様子をつかむのが難しい存在でもあります。
それに対して15400STは流通が一定数あるため、値動きを把握しやすい傾向があります。
15400STは、2012年に出た比較的新しいモデルで、41mmという大きなケースサイズが特徴。
39mmの15300は出た時期などがノーチラスの5711/1Aと同様で、現行ノーチラスのライバル的な存在ですが、15400はさらに豪華版といったキャラクターであるのです。
ロイヤルオークはシンプルなモデルのラインナップだけでも今のように、39mmの15300、41mmの15400、それにエクストラシンなど多種多様なモデルが存在。
ですから、一体どれがノーチラスのライバルなのかという判断をするにも考察が必要となり、把握が困難なのです。
とはいえ15400は、「ノーチラス5711/1Aに対応するモデルの更に大きな豪華版」という説明ができるため比較的分かりやすいキャラクターを持っています。
そのため、このモデルが1年弱という期間で約48万円の値上がりをしたというのは、納得できると感じます。