GMTマスター2といえば、現在とても人気なシリーズという印象で、色付きベゼルモデルは年式問わずどれも高く、孤高の存在となりつつあります。
とはいえ、そんなGMTマスター2の中において、1年少し前まで『相対的に安い』というモノが存在しました。
それは、2007年に6桁世代のSSモデルとしてデビューした116710LNなのですが、2016年9月には程度の良い中古が65万円で売っていたのです。
2016年9月といえば、腕時計相場が全体的に安くなった時期ですが、『セラミックベゼル』という最新要素を備えたモデルとしては「安い」という印象だったと思います。
実際、ほぼ同じ時期にサブマリーナデイトの116610LNは70万円以上という価格ですし、同じGMTマスター2でも黒青ベゼルの116710BLNRは90万円前後という水準だったのです。
ですから、2016年9月において65万円で売っていた116710LNは、人気がないのではという印象にもなります。
とはいえ『セラミックベゼル+デイト』のモデルが1年少し前に65万円で買うことができたというのは、今考えてみると驚くに値するかもしれません。
2016年9月の65万円という価格がとても安く感じるように、116710LNは現在その価格帯で買うことはできません。
ではどのぐらい高くなったのかというと、1年4ヶ月という間で約19万円の値上がり。
少し前に人気がないようにも見えたモデルが、1年という期間で19万円値上がりするというのは驚きです。
そして、この116710LNにはもう1つの驚くポイントが存在。
それは、1ヶ月という期間でも値上がりしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710LN |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥798,000 | ¥844,500 | 46,500 | 105.83% |
2017年12月時点ではかろうじて80万円を切っていた116710LNが、2018年1月には80万円半ばとなっています。
ちなみに、黒青ベゼルの116710BLNRのほうはほぼ価格変化が無い状態で、100万円台後半という相場を数ヶ月間キープしています。
2016年夏過ぎには数多くの腕時計が安くなりましたが、2013年以降腕時計が全体的に値上がり傾向だったことにより、「安い」と感じづらかったかもしれません。
しかし、今相場の動きを見てみると明らかに安いことが分かります。
よって、116710LNの事例からは、思い込みにとらわれず、情報をしっかり見るということが改めて重要だと感じることができます。