1999年に初の40mmパネライとして登場したPAM00048。同時に白文字盤も登場し、各文字盤色には革ベルトとブレスレットモデルが存在します。
これら40mmモデルが登場するまでパネライのラインナップは44mmが中心で、用意されるムーブメントも手巻きが多数派となっていました。
『44mm+手巻き』という内容はプレヴァンドーム時代の構成であり、最もパネライらしい存在です。
ただ90年代後半という時代において、手巻き+44mmという内容は、現在よりも理解されない傾向がありました。
そのため、パネライのキャラクターを活かしつつも、他の高級腕時計の構成として一般的な『40mm+自動巻』という内容で登場したのがPAM00048を始めとする40mmパネライだったのです。
40mmパネライという存在は見事に市場に受け入れられ、パネライブームが起こるきっかけとなったほど。
特に日本では2002年のパネライブーム直前に、ブレスレットのPAM00050が注目されていました。
そんな40mmパネライですが、今となっては殆どのモデルが生産終了。ブレスレットモデルは既にラインナップから無い状況です。
しかし、このPAM00048だけは残っており、1999年からモデルチェンジされること無く、今でも現行モデルとしてラインナップ。
途中、文字盤にはマイナーチェンジが施され、当初は「PANERAI」とのみ記載されていた下段部分には、「Automatic」という表記が追加されています。
そんなPAM00048ですが、現在の相場は40万円台半ば。
ちょうど1年前まで30万円台後半で購入可能だったのが、高くなっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年1月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00048 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥388,800 | ¥448,000 | 59,200 | 115.23% |
1年前、PAM00048に限らず、手巻き44mmのルミノールベースなども同じ価格でしたが、現在もそれは同様で、手巻き44mmモデルも値上がり状態。
ただ、この40mmパネライに関してはいくつか興味深い点が存在します。
1つは、かつて手巻き44mmモデルより相場が高めだったという点。これは、44mmモデルと比較してお買い得とも取れる要素となります。
もう一つは、今でも現行モデルとして販売されているため、最新モデルが新品より大幅に安く買うことができるという点。これもまた、お買い得要素の1つといえるでしょう。
PAM00048というモデルは、現在のラインナップにおいて理解するのが困難なポジションですが、過去の経緯を知るとやや理解可能となるモデルです。
そして、1999年から続く続く長寿モデルという側面もあり、一見シンプルに見えるものの、実は特徴要素が多々あるというモデルでもあります。