復刻時代のカレラは、2017年頃から品薄傾向となり、現在は20万円台後半にまで上昇している模様です。
これに該当するカレラは、1996年に登場したクロノグラフのステンレスモデル。
1964年モデルを忠実に再現したクロノグラフは、ドーム型プラ風防やレマニア手巻きムーブメントという良い要素を備えながらも、2015年頃まで10万円台前半で売っていたのです。
そして復刻時代のカレラは、クロノグラフに限らず値上がりしている様子です。
1996年に限定モデルとして登場したカレラ。当初はクロノグラフのみのラインナップでしたが、2000年頃3針モデルやGMTモデルが登場します。
2002年からカレラは脱復刻となり、タグホイヤーのラインナップの中心を担う存在となったため、復刻時代のカレラは2002年頃で生産終了となっています。
そのため、復刻時代のカレラとして末期に登場した3針モデルは生産年が短くレアな存在であるのです。
そして、この3針モデルは2016年8月から1年弱という期間で7万円程度高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
カレラ WS2111 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥110,100 | ¥181,440 | 71,340 | 164.80% |
2016年8月という時期は、腕時計が全体的に安くなった時期ですがこの3針カレラも若干安くなっていました。
このWS2111というカレラは2011年において8万8000円だったのが、2015年には約14.7万円まで上昇。
けれども2016年8月には11万円にまで下落していたのです。
しかし、上記の値動きは、2011年と2015年の比較でも、2015年と2016年の比較でも、さらには2011年と2016年の比較でも7万円以上の値動きとはなっていないのです。
つまり、このカレラにとって1年弱で約7万円の値上がりというのは、大きなことであるのです。
これは、最近復刻時代のカレラの人気が高まっているという影響を示しているようにも見える値動きだと感じます。
現在の約18万円という水準は、2016年9月のクロノグラフに相当します。
クロノグラフは2000年頃から十数年渡り15万円程度という相場だったため、10万円台後半だった2016年9月当時でも“高くなっている”印象。そして、今では20万円台後半になっています。
復刻時代のカレラはなかなか相場が上昇しなかったのが、2016年頃から上昇傾向となりました。
それは、クロノグラフに限らず、3針モデルにも該当。
なかなか値動きしなかったということを考慮すると、値上がり現象になったのは驚くに値しますが、復刻カレラ自体の要素を考慮すると、今の相場ぐらいになるのは当たり前という印象でもあります。