2017年は5桁リファレンス時代のロレックスの値上がりが目立ちました。
5桁リファレンスという存在は、ロレックスブームだった2000年前後の時代において現行モデルだったため、その時代からの時計ファンにとっては親しみのある存在。
5桁時代からロレックスを知るファンにとって6桁世代という存在は、出た当初歓迎ムードでなかったように感じます。
とはいえ、6桁世代初のスポーツSSモデルであるGMTマスター2が出てから10年たった今、不思議と6桁世代が魅力的に感じる人が多いと思います。
また、6桁リファレンス時代になってからロレックスに興味を持ったという方は、最初から6桁リファレンスを受け入れていたということになります。
そのため、5桁世代よりも、現行世代である6桁のほうが人気があるというのは自然です。
しかし、先の通り2017年に値上がりが目立ったのは5桁モデルのほう。
ではなぜ、5桁リファレンスが値上がりしたのでしょうか。
5桁という存在は、4桁ほどのアンティーク感もなく現行モデルより新しさにかける存在。
それにもかかわらず5桁が値上がり傾向なのは、やはり5桁リファレンスの人気が高いという理由に帰結します。
5桁リファレンス時代のモデルは既に生産終了となっているため、需要が増えても供給量は増えません。そのため、人気が出ると値上がりするのは自然なことだと思います。
5桁時代のモデルは、改めて見直すと「やはり格好良い」とも感じますし、最近は程よいヴィンテージ感すら感じます。
ですから、やはり5桁リファレンスは魅力的な存在だといえるでしょう。
さて、そんな5桁リファレンスですが、2017年に値上がりを確認した多くのモデルはステンレスでした。
では、金無垢モデルはどのようになっているのかというと、そちらもきちんと値上がりしています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青文字盤 16618 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥1,944,000 | ¥2,265,840 | 321,840 | 116.56% |
16618は、5桁時代に「青サブ」として親しまれたコンビモデル16613の豪華版。
6桁時代とは違い、WGモデルなども無かったため、この16618が最も豪華なサブマリーナだったのです。ちなみに、ダイヤサファイア文字盤の16618SGがあるため、通常文字盤の16618は正確には2番目に豪華なサブマリーナ。
イエローゴールドの豪華なサブマリーナですから、現在の中古で200万円以上という価格は当たり前という気もします。
しかし、2012年にはなんと90万円という額で売られていたのです。
2016年には約194万円という額になっていたため、2012年時点から100万円以上の値上がりをしていました。
16618はメジャーなモデルでないということもあるため、4年で100万円以上という値上がりをしたらその後は相場が変動しないようにも感じてしまいます。
けれどもこの時計、2016年8月から1年少しの間で30万円以上も高くなっているのです。
つまり、一度高くなったと思っても、再度高くなったという事例がこの16618に当てはまるのです。