腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

5桁世代の金無垢モデルの様子、ロレックスサブマリーナデイト16618

2018年1月27日更新
ロレックスのサブマリーナー16618について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年8月の安値(楽天)と2018年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年5ヶ月での変動は¥321,840だった。

サブマリーナ 青文字盤 16618についての考察(2018年1月)

2017年は5桁リファレンス時代ロレックスの値上がりが目立ちました。

5桁リファレンスという存在は、ロレックスブームだった2000年前後の時代において現行モデルだったため、その時代からの時計ファンにとっては親しみのある存在。

5桁時代からロレックスを知るファンにとって6桁世代という存在は、出た当初歓迎ムードでなかったように感じます。

とはいえ、6桁世代初のスポーツSSモデルであるGMTマスター2が出てから10年たった今、不思議と6桁世代が魅力的に感じる人が多いと思います。

また、6桁リファレンス時代になってからロレックスに興味を持ったという方は、最初から6桁リファレンスを受け入れていたということになります。

そのため、5桁世代よりも、現行世代である6桁のほうが人気があるというのは自然です。

しかし、先の通り2017年に値上がりが目立ったのは5桁モデルのほう。

ではなぜ、5桁リファレンスが値上がりしたのでしょうか。

5桁という存在は、4桁ほどのアンティーク感もなく現行モデルより新しさにかける存在。

それにもかかわらず5桁が値上がり傾向なのは、やはり5桁リファレンスの人気が高いという理由に帰結します。

5桁リファレンス時代のモデルは既に生産終了となっているため、需要が増えても供給量は増えません。そのため、人気が出ると値上がりするのは自然なことだと思います。

5桁時代のモデルは、改めて見直すと「やはり格好良い」とも感じますし、最近は程よいヴィンテージ感すら感じます。

ですから、やはり5桁リファレンスは魅力的な存在だといえるでしょう。

さて、そんな5桁リファレンスですが、2017年に値上がりを確認した多くのモデルはステンレスでした。

では、金無垢モデルはどのようになっているのかというと、そちらもきちんと値上がりしています。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年8月
の安値(楽天)
2018年1月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
青文字盤
16618
中古 1年
5ヶ月
¥1,944,000 ¥2,265,840 321,840 116.56%

16618は、5桁時代に「青サブ」として親しまれたコンビモデル16613の豪華版。

6桁時代とは違い、WGモデルなども無かったため、この16618が最も豪華なサブマリーナだったのです。ちなみに、ダイヤサファイア文字盤の16618SGがあるため、通常文字盤の16618は正確には2番目に豪華なサブマリーナ。

イエローゴールドの豪華なサブマリーナですから、現在の中古で200万円以上という価格は当たり前という気もします。

しかし、2012年にはなんと90万円という額で売られていたのです。

2016年には約194万円という額になっていたため、2012年時点から100万円以上の値上がりをしていました。

16618はメジャーなモデルでないということもあるため、4年で100万円以上という値上がりをしたらその後は相場が変動しないようにも感じてしまいます。

けれどもこの時計、2016年8月から1年少しの間で30万円以上も高くなっているのです。

つまり、一度高くなったと思っても、再度高くなったという事例がこの16618に当てはまるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。