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現在相場考察

80年代ヴィンテージの評価、サブマリーナ5513(フチあり)

2018年1月29日更新
ロレックスのサブマリーナー5513について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年10月の安値(楽天)と2018年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は¥171,000だった。

サブマリーナ フチあり 5513についての考察(2018年1月)

この1年の間、数多くのロレックスが値上がりしましたが、4桁リファレンスには難しい事情が存在します。

それは、価格決定要素が個体によって異なる傾向があるため。例えば、同じモデルが同じ時期に倍ほど価格が違うということもあるぐらいです。

そんな4桁リファレンスのロレックスですが、値動きを把握する方法が存在。それは、正規メンテナンスの有無や近い年式を比較するといったように、同じ条件で比べるという方法です。

ただ、同じ条件のモデルは事例が多くないため、あまり記事化できていないのですが、記事化したいくつかのモデル(エクスプローラーなど)を観る限り4桁リファレンスも値上がり傾向といえるでしょう。

さて、そんな4桁リファレンスの中には、別として扱えるモノが存在。

それが、80年代ヴィンテージのモデルです。

80年代ヴィンテージは、1980年代に登場したモデルなのですが、それらの特徴としては4桁より5桁リファレンスに近いという点があります。

とはいえ、5桁リファレンスを持つ80年代ヴィンテージでも5桁扱いされていないという事情もあるため、4桁や5桁とは別のカテゴリ「80年台ヴィンテージ」として認識するのが分かりやすいかもしれません。

そんな80年代ヴィンテージの中でも、サブマリーナの5513GMTマスター16570などは、文字盤ドット部分がフチありフチなしかで相場が違います。

フチなし
のほうが4桁リファレンスのアンティーク感が出るため高く、フチありのほうは5桁リファレンスと見分けが付きづらいため評価が低い傾向にあるのです。

とはいえ、フチありのほうも5桁リファレンスと比べるとレアなため、最近は値上がり傾向。

かつては5桁世代と同水準ということもあったのですが、今は5桁世代より80年代フチありモデルのほうが1.3倍程度高い模様です。

5桁リファレンスより1.3倍程度高いということは、5桁リファレンスが値上がり傾向ならば80年代ヴィンテージも値上がりしているということになります。

サブマリーナの5513はその例に該当し、この1年少しの間で約17万円高くなっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年10月
の安値(楽天)
2018年1月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
フチあり
5513
中古 1年
3ヶ月
¥667,000 ¥838,000 171,000 125.64%

5桁世代のサブマリーナノンデイトは2016年に40万円台で購入可能でしたが、今では60万円以上という相場。

ですから、5513の値動きは5桁時代の1406014060Mに連動しているようにも見えます。

デイト無しのサブマリーナは、そのシンプルさが魅力的。さらに14060M時代の途中までノンクロノメーター仕様だったため、文字盤下段部分も2行表記でシンプルさが際立っています。

そして、そのシンプルさが今となっては、どことないヴィンテージ感を演出しており、魅力が増しているようにも感じます。

ですから、ヴィンテージ感を感じるモデルの更に古いレアモデルとしてフチあり5513の人気が高くなるのは理解できます。

ちなみに、5513は4桁リファレンス時代からあるモデルですが、長期に渡り生産されていたため、サブマリーナデイトが16800となって時代でも5513のままでした。

そのため、フチなしは4桁リファレンスのアンティークモデル扱い、フチありは80年代ヴィンテージ扱いという傾向があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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