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現在相場考察

ノーチラスに勝るGMTマスター2凄さとは、ロレックス16718ジュビリーブレスレット

2018年1月28日更新
ロレックスのGMTマスター216718について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年12月の安値(楽天)と2018年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥398,400だった。

GMTマスター2 ブラウン文字盤 ジュビリーブレスレット 16718についての考察(2018年1月)

最近GMTマスターシリーズの人気が非常に高く、デイトナノーチラスと並んで人気3大モデルという印象すらあります。

しかし、GMTマスター2にはデイトナノーチラスと異なる点が存在。

それは、ステンレスモデルだけでなく、コンビモデルなども含めて値上がり傾向であるという点です。

デイトナノーチラスの場合、ステンレスモデルが値上がりしている一方でコンビモデルの値動きがあまりないという事情があります。

近頃、デイトナのコンビモデルは値上がり傾向となっていますが、ステンレスと比べると依然として安い状況です。またノーチラスにいたっては、3800時代のコンビモデルがステンレスより100万円近く安いという状況です。

GMTマスター2はコンビモデルモデルもきちんと値上がりしているため、見方によってはノーチラスデイトナよりも優秀という要素があるのです。

金無垢モデルについては、デイトナノーチラスも値上がり傾向ですが、ステンレスの優秀さが際立つ傾向があります。

しかし、GMTマスター2マニアック要素を秘めている金無垢モデルでも、きちんと値上がり状態。その抜かり無さには驚いてしまします。

そのマニアックなモデルとは16718のジュビリーブレスレットモデル

6桁時代から5連ジュビリーブレスレットモデルが無くなりましたが、5桁時代にはジュビリー仕様のGMTマスター2が存在。

そして、この16718に関してはジュビリー仕様だとベゼルカラーも違うという特徴があるのです。

ブラウンベゼルといえば、2色に塗り分けられた「茶金ベゼル」という印象がありますが、ジュビリーブレスレットの16718には単色ブラウンベゼルが存在。

この仕様として出て来るモノを確認すると大半が90年代前半以前に製造された個体であるため、その時代までにあった仕様だと推測できます。

  • 金無垢
  • ジュビリーブレスレット
  • 単色ブラウンベゼル
  • というGMTマスター2

    このようなマニアックな要素満載であるにもかかわらず、2016年12月から約1年の間で約39.8万円という値上がりをしているのです。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2016年12月
    の安値(楽天)
    2018年1月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    ロレックス
    GMTマスター2
    ブラウン文字盤
    ジュビリーブレスレット
    16718
    中古 1年
    1ヶ月
    ¥1,815,600 ¥2,214,000 398,400 121.94%

    ジュビリーブレスレットは“非スポーツモデル”という要素になるため、かつては不人気となる傾向がありました。

    最近では、「ジュビリー仕様のGMTマスター2」という意外性と、ヴィンテージ感のある見た目により密かな人気ともいえるため、不人気要素というわけではない模様です。

    とはいえ、人気があるといっても比較的マニアックな仕様。

    比較的マニアックなモデルは値動きしづらいという傾向もありますが、GMTマスター2はしっかり値上がりしているのです。

    これは、マニアックでもインパクトが強いからでしょう。

    例えばデイトナの場合、『革ベルト、WG、6桁』という116519の人気があまり高くないという点があります。

    116519は革ベルトモデルという点からもデイトナとしては、メジャーな仕様でありません。

    そのため、注目されない傾向があるため、相場がそこまで高くないということがあるのです。

    しかし、そんな116519の中でもメテオライト文字盤やデイトナビーチは値上がり傾向。

    メテオライト文字盤は、隕石文字盤という強い特徴があり、さらにはWGモデルにしかメテオライト文字盤モデルがないというレアさあります。ですからメテオライト文字盤はキャラクター性が強いため、注目されやすいのです。

    デイトナビーチについては説明する必要がないほどキャラクターが濃いモデルであります。

    そしてGMTマスターシリーズの場合は、どのモデルも比較的キャラクターが濃い傾向があるため、値上がりしやすいのだと推測できます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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