様々な種類があるカラトラバですが、その中でも有名なモデルというのは比較的少ないかもしれません。
有名なモデルとして第一に挙がるのは96ですが、その他のモデルで有名なものといえば、「トロピカル」以外思い当たらないかもしれません。
アンティークモデルでは「スクロールラグ」など特徴的なモデルがありますが、有名モデルといえるほどの認知度はないでしょう。
そんなカラトラバにおいて“90年代モデル”というくくりの中で比較的有名な存在が5000です。
ただその対象となるのはYGモデルの5000J。5000にはその他5000Gや5000Rも存在しますが、それらの知名度は高くありません。
特に5000Rに関しては、5000Jと同時期にラインナップされていたのにその存在自体が知られていない傾向があります。
5000Rは5000のローズゴールドモデルなのですが、ローズゴールド色のサンレイピンク文字盤が特徴的。RGのアプライドイデックスと文字盤の色が良い調和となっています。
5000Jの『黒文字盤』もカラトラバとしては珍しい要素ですが、それに負けないぐらいこのピンク文字盤もカラトラバとしてはレアだと思います。
ちなみに、5000Jはこの1年で10万円ほど値上がり傾向ですが、現在の売出し数は5本程度です。
それに対して、5000Rは1本しか売り出されていません。筆者の目視確認ですが、5000Rは1年に1本か2本程度しか出ないと思います。
このように、なにかとレアな要素が多々ある5000Rですが、その相場は5000Jと大きく変わらず、1年での値上がり額も5000Jより低い傾向です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2018年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
カラトラバ 5000R |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥1,350,000 | ¥1,399,000 | 49,000 | 103.63% |
ロレックスやジャガールクルトなどでもそうですが、腕時計は一般的にイエローゴールドよりローズゴールドのほうが高い傾向があります。
デイトナやレベルソはYGよりRGのほうが高いですし、パテックフィリップでもゴールデンエリプスなどはRGが高い傾向があります。
この5000Rは数の少なさというレアさだけでなく、時計本体にもレア要素があります。それにもかかわらず、YGと大きな価格差が無いのです。
ただパテックフィリップの場合、RGとYGの価格差があまりないという傾向があり、特に年次カレンダーやワールドタイムなどのコンプリケーションモデルにその傾向が目立ちます。
とはいえ、それらモデルはYGもRGもWGも同じような比率で存在するのに対し、5000RはJより少ない傾向があります。
よって、この5000Rは何かとレア要素があるのにYGと大きな価格差なく購入できるため、ある種のお得要素を持った存在だといえるでしょう。