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現在相場考察

この1年で値上がった額は、ロレックスデイトナ16528

2018年2月4日更新
ロレックスのデイトナ16528について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年1月の安値(楽天)と2018年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥699,840だった。

デイトナ 白文字盤 16528についての考察(2018年2月)

エルプリメロ」のデイトナといえば16520ですが、5桁リファレンス時代は全てのデイトナがエルプリ搭載です。

そんなエルプリ搭載のデイトナの中でもコンビの16523は2017年にあまり値動きしない傾向がありましたが、金無垢版である16528はきちんと「数十万円高くなる」という状態になっています。

そんな16528デイトナですが、この1年間でどのぐらいの値動きとなったかというと、約70万円高くなっています。

“急激な値上がり”の象徴的存在ともいえる165201年で80万円程度の値上がりですから、16528の「1年で70万円」もかなり凄いといえるでしょう。

実際、16528は2011年6月から2017年1月までの約5年半で約67万円の値上がり。アベノミクスの2013年以降に数多くの腕時計が値上がりしたとはいえ、約67万円の値上がりには1年以上の時間がかかっています。

それがこの1年の間では69万9840円も値上がり傾向。

つまり、これまで数年かかっていた値上がり額をたった1年で超えてしまったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年1月
の安値(楽天)
2018年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
16528
中古 1年
1ヶ月
¥1,998,000 ¥2,697,840 699,840 135.03%

16528の2017年1月水準は199万8000円ですが、金無垢のデイトナが200万円を切っている様子は、今見るととても安いと感じます。

2017年1月時点では既に16520が値上がりしていたため、YGの16528との価格差は約50万円という水準まで狭まっている状況でした。ちなみに、その様子は2017年1月の記事でも指摘しています。

そして、今では16528260万円以上という水準になっているのですが、この価格は金無垢のデイトナとして違和感ないと感じます。

よって、16528が1年で約70万円の値上がりとなったのは自然な出来事だともいえるでしょう。

16528には白文字盤、黒文字盤、シャンパン文字盤などの文字盤色がありますが、現在最も安いのが黒文字盤で264万3840円。白文字盤より5万4000円安い状況となっています。

なお、シャンパン文字盤は現在260万円台で購入可能なものがなく、16528のボトム価格にはいない状況。

2017年7月時点ではシャンパンが16528のボトム価格だったのですが、今では16523でもシャンパン文字盤は比較的高い存在となっています。

ちなみに2017年7月時点で16528のボトム価格はシャンパン文字盤の238万円という水準でした。そして現在のボトム価格は黒文字盤の約264万円。ですから、約半年で25万円程度高くなっているということになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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