デイトナのメテオライト文字盤が登場したのは2003年のこと。
メテオライト、すなわち“隕石製文字盤のデイトナ”というキャラクター製はデビューした当初から高い注目度を浴びていました。
しかし、その際デイトナにはWGブレスレットモデルが存在しなかったため、登場したのは革ベルトの116519のみでした。
そして、その翌年ブレスレットモデルの116509が登場。以降はメテオライトのデイトナといえば116509という印象になったかと思います。
そのため、革ベルト版のメテオライト文字盤は、「隕石文字盤」という強い要素を備える割には値上がり高が低いというモデルだったのです。
とはいえ、“2012年頃と比較して値上がり高が低い”というのはWGのデイトナ全般にいえることで、革ベルトのメテオライトだけに限りません。
ではなぜ、WGモデルがそのような状況なのかというと、2013年のプラチナモデル登場が影響を及ぼしたといえます。
プラチナモデル(RGも)が出るまでWGは、最も高いデイトナという位置にいましたが、同じ系統の色でより豪華なプラチナが出たため、キャラクターがぼやけてしまったのです。
プラチナが存在しなかった2012年までは当時の基準において高かったWGですが、プラチナが登場した2013年以降はYGとの価格差が狭まっています。そのため値上がり高が低いのです。
けれども、メテオライト文字盤はWGにしか存在しません。
そのため、メテオライトに関しては以前から評価されていても不思議ではなかったのですが、ブレスレット、革ベルト、どちらも近年まであまり値上がりしていない傾向だったのです。
そんなメテオライト文字盤のデイトナですが、2017年から変化が起こりました。
2017年6月時点でブレスレット版が急激な値上がりに転じ、2016年11月と比較して50万円以上高くなったのです。ただその際、革ベルト版はなぜか変化が無く、2017年9月でもその状況に変わりありませんでした。
しかし2018年の今、革ベルトのメテオライト文字盤にも変化が見え、2017年9月と比較して、なんと30万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値(楽天) |
2018年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ メテオライト文字盤 116519 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥1,980,000 | ¥2,298,000 | 318,000 | 116.06% |
116519のメテオライト文字盤、この記事の個体は229.8万円ですが、この個体以外は既に300万円近い水準となっています。
メテオライト文字盤のデイトナは最近生産終了となった噂も存在しますが、そのような要素がこの1年における値上がりの理由なのかもしれません。
とはいえ、仮に生産終了だったとしても、116509と116519で相場上昇に半年程度のブランクがあるというのは興味深い点。
こういった不明点があるため、116519メテオライト文字盤の値上がり理由を解明するには至っていません。
ですが、
というのは116519と116509だけであり、この特別感はいつ高くなって不思議ではない要素だったともいえます。