シェル文字盤など様々な文字盤があるというのはロレックスの良さですが、それらはスポーツ系にはあまり採用されていません。
豪華文字盤のラインナップが多いスポーツ系としてはヨットマスターとデイトナがありますが、ヨットマスターの最も豪華な文字盤にはシェルダイヤサファイア文字盤が存在。
サファイアダイヤといえば、サブマリーナの16613SGが思い浮かびますが、サブマリーナにはシェル文字盤がありません。
その点、ヨットマスターの文字盤は、観ていて飽きないシェルに美しいダイヤとサファイアがインデックスとして存在。その色合いは、サブマリーナのSGをさらに豪華にした印象で、同じ色合いでそれを楽しめるというのが良いポイントだと思います。
このシェルダイヤサファイア文字盤は「NGS」と表記されるのですが、コンビの16623とイエローゴールドの16628に存在。
これだけ豪華な文字盤がコンビにも設定されるというのはツボで、サブマリーナの16613SGと価格差が少なければお買い得感が強いとも感じるのですが、既に16623NGSは16613SGとは50万円以上の価格差があるため、NGSは強いのだと思います。
金無垢となるとさらに高い価格となるのですが、シェル文字盤に限らず金無垢モデルは高いため、意外と通常文字盤との価格差が気にならないかもしれません。
とはいえ、16628NGSは現在248万円であり、通常文字盤の16628に対して60万円高となっています。ちなみに、16623と16623NGSとの価格差は現在約72万円であるため、金無垢モデルのほうが文字盤における価格差が少ない状況です。(いずれも現時点でのボトム価格同士を比較)
豪華な文字盤である16628NGSは60万円高くても、欲しいと思わせる美しさがあります。
文字盤の差で60万円といわれると、なんだか無駄遣いにようにも感じてしまいます。
しかし、16628NGSはなんと2011年と比較して100万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年12月 の安値(ヤフオク) |
2018年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 16628NGS |
中古 | 6年 2ヶ月 |
¥1,380,000 | ¥2,481,840 | 1,101,840 | 179.84% |
この16628NGS、2011年の価格は今の相場に慣れていると「安すぎる」と感じてしましますが、相場とかけ離れた個人売買の事例等ではなく、法人が付けた価格です。
つまり、2011年においては、16628NGSというような豪華なモデルでも、138万円という価格が当たり前だったのです。実際、この頃金無垢ノーチラス(3800/1J)も同じような店頭中古価格だったため、金無垢の上級クラスが130万円台程度で購入可能な時代だったのです。
その後、この16628NGSはきちんと高くなり2015年時点では既に約220万円という水準に達しています。
ですから、現在価格は2011年と比較して約110万円の値上がり、2015年とでは約30万円の値上がりということになります。
16628NGSというモデルのキャラクターや、2015年からの値上がり額は違和感が無く、この時計にとって2011年から約110万円の値上がりをしたということは特に驚く印象ではありません。
この時計は少々目立つため、サラリーマンの方がスーツに着用するといった使い勝手は想定しづらいかと思いますが、コレクションボックスに入れて毎日観ただけでも所有満足感が高そうです。
そして、2011年に138万円で購入することができたならば、高い所有満足感を得ながら100万円以上の値上がり体験となったことになります。
芸術的なモノを長めながら100万円の値上がり体験なんて、とても良いことだと思います。