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現在相場考察

約半年で22万円以上の値上がり、デイトナ白文字盤16518

2018年2月17日更新
ロレックスのデイトナ16518について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年7月の安値(楽天)と2018年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥226,400だった。

デイトナ 白文字盤 16518についての考察(2018年2月)

デイトナの「エルプリ搭載」ということから思い浮かぶのは16520ですが、エルプリ搭載のデイトナには様々な種類が存在します。

5桁リファレンス時代のデイトナ全てがエルプリ搭載なのですが、その5桁時代に比較的マニアックなモデルも存在します。

その筆頭ともいえる存在が、革ベルトモデル

YGの16518とWGの16519の2つがあるのですが、両方とも革ベルトの金無垢モデルという高級な存在です。

WGの16519はデビューしたのが90年代後半であるため、生産年数が3年程度というレアモデル。また、従来YGよりWGのほうが相場が高いというが現象もあったため、基本的にYGより高いモデルです。

それでも金無垢モデル全体がステンレスより高いという印象に変わりなく、なんとなく遠い存在という印象だったのです。

しかし、2010年頃においてはYG革ベルトの1651816520とほぼ遜色ない中古相場となっており、なんだかお買い得という印象だったのです。その頃、16520の黒文字盤は約88万円という水準だったなら、16518約94万円という状況でした。

そのため、2010年の選択肢としては、人気の16520黒文字盤を買うか、それに近い額で豪華なモデルをお得に買うか、悩ましかったのです。

そして2016年7月、その答えははっきりし、143万円にまで上昇した16518に対して16520の黒文字盤は130万円程度。つまり、YG革ベルトの16518を買ったほうが正解だったのです。

けれども2017年になると状況は一変。2016年12月以降急激な値上がりとなった16520に対し、16518の価格変動はほぼありませんでした。

そのため、16518は「16520より50万円程度安い」いう事態に至ったのです。

そんな16518ですが、値動きが起こらないということはなく、2017年7月から約半年経った2018年の今、きちんと22万円の値上がりとなっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年7月
の安値(楽天)
2018年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
16518
中古 0年
7ヶ月
¥1,480,000 ¥1,706,400 226,400 115.30%

2017年7月時点で「最も注目されていない」と表現できるほど大きな値動きの無かった16518ですが、約半年で22万円以上の値上がりとなっており、注目度の高い時計となっています。

ちなみに、当時において価格変度の少なかったデイトナはコンビの16523とこの16518ですが、今となってはどちらも値上がり状態です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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