2000年代後半において、デイトジャストとデイデイトに「2」が登場しました。現在その「2」はいずれも生産終了となっており、「デイトジャスト41」や「デイデイト40」といったモデルに置き換えられています。
現在の男性用デイトジャストが「デイトジャスト36」と「デイトジャスト41」という構成であるのに対し、2009年に登場した新デイトジャストを「デイトジャスト2」としたのは、新世代のデイトジャストという実験的な要素を含んでいたからかもしれません。
2000年代に発表されたデイトジャストは、このモデルに限らず実験的な傾向があり、例えばターノグラフなどはその代表的な事例と言えるでしょう。
そして、それら実験的モデルは、既に2018年現在生産終了となっており、ロレックスとしては生産年がかなり短いというのも同様です。
そんなデイトジャスト2ですが、最近値上がり傾向な模様です。
例えば先日お伝えしたステンレスのデイトジャスト2、116300は2017年1月から1年という期間で約9万円の値上がり状態です。
では、コンビモデルはどうかというと、こちらもしっかりと値上がりしています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年1月 の安値(ヤフオク) |
2018年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト2 グレー文字盤 グリーンローマン 116333 |
中古 | 7年 1ヶ月 |
¥570,000 | ¥1,006,800 | 436,800 | 176.63% |
2011年はロレックスが全体的に安かった時期ですが、この時期において116333の中古は57万円という価格でした。
さらに、当時(2011年4月)の新品実勢価格は66万3665円(3社平均)という価格であり、中古でも新品でも60万円前後という価格帯で購入可能だったのです。
この記事の「グレー文字盤+グリーンローマンインデックス」という文字盤は、デイトジャスト2においてよく見るカラーリング。
「グリーンのアプライドインデックス」という要素は、ロレックスとしてはかなり珍しく、デイトジャスト2らしい実験的なカラーリングだと思います。
「グリーン」という色はロレックスのコーポレートカラーでもあり、ここぞというモデルに採用される傾向があります。
2003年に登場したサブマリーナの16610LVや、2007年に登場した116400GVがその有名な例だと思います。
そして、その「グリーン」という要素を
という従来のデイトジャストからある仕様の中にさり気なく導入したのがこのデイトジャスト2。
グレー文字盤の色合いにうまく馴染んでおり、「グリーン」という特別感と従来のデイトジャストの普遍性がうまく混ざったモデルだと感じます。
そのような魅力と、デイトジャスト2という意外性からか、今では随分と高くなったデイトジャスト2。
同じ世代のコンビモデル116233や116231より高く、それらのシェル文字盤など豪華仕様と同水準といった評価を受けています。