2000年前後の時期において600本限定として製造されたヴァシュロンコンスタンタンのカレヒストリーク。
ホワイトゴールドとイエローゴールド、ピンクゴールドがラインナップされていますが、最近見かけることが少なくなってきました。
出る頻度は1年に2、3回という程度なのですが、近頃はなぜかホワイトゴールドモデルが多い傾向があります。また、最も見かけないのはピンクゴールドモデルという印象があります。
このカレヒストリーク、ケース四隅に出っ張りがあり、暗にケースがもう一つあるかのような立体的な印象を与えています。
その立体的な印象は文字盤でも同様で、アプライドインデックスの周囲が1段低くなっているという点がその印象を与えています。さらにスモールセコンド部分がもう1段低くなっており、立体美を感じさせる珍しいデザインだと思います。
この独特さと限定モデルというレア感から、過去と比べて値上がりしていてもおかしくないカレヒストリーク。
しかし、この時計は2009年9月時点において75万円という水準であり、2017年4月にかけて値上がりした額は13万円という水準。
そして、2018年2月現在でも2017年4月とほぼ同水準で、あまり値動きしない傾向のモデルであるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2018年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
カレヒストリーク WG |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥880,000 | ¥864,000 | -16,000 | 98.18% |
この時計、なにかと魅力的な要素があり、
など、雲上らしいクラシカルさと、限定モデルらしい特殊要素がうまい具合に混じっています。
同じく「手巻き+K18」という構成のジャガールクルトレベルソの場合、2009年頃カレヒストリークより10万円以上安かった傾向がありますが、今となってはカレヒストリークより高い傾向です。
特徴あるデザインを持つ「手巻き+K18」の時計として、このカレヒストリークは魅力的だと感じます。
年に数回しか売り出されない傾向があるほどレア感が強いのに大きな値動きをしづらい傾向があるというのは、レアすぎて需要が増えないということなのかもしれません。
このように魅力的かつレアな時計が、過去と大きく変わらない価格帯で購入可能というのは、全体的に相場が上昇している現在としては珍しいといえるでしょう。
同じ時期に製造された初代オーバーシーズの3針モデルは最近値上がり傾向であり、ヴァシュロンコンスタンタンでも1年という期間で十万円以上高くなっています。