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現在相場考察

ラバーベルトにラバーベゼルの、ロイヤルオークオフショア

2018年3月2日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク25940SK.OO.D002CA.01.Aについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年12月の安値(楽天)と2018年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥102,600だった。

ロイヤルオーク オフショア 25940SK.OO.D002CA.01.Aについての考察(2018年2月)

ロイヤルオークにも、オフショアにも多数のラインアップが存在しますが、2000年代前半において特に目立っていたモデルがあります。

その存在こそ、ラバーベルト+ラバーベゼルという見た目のオフショアで、当時における「雲上時計」というイメージを打ち破るインパクトを放っていたのです。

2000年代全半において、「ステンレスブレスレット」という要素だけでも雲上時計としては意外な要素だったのに、ラバーベルトかつラバーベゼルという要素を投入したオフショア。

このような見た目は、今となっては特に珍しくないといえるかもしれませんが、2001年頃まではブルガリアルミニウムぐらいしか無かったのです。

ブルガリアルミニウムは、その頃「エポックメイキング」と言われるぐらい目立っていた時計ですが、そのコンセプトはカジュアル感が強い高級腕時計。

それに対してオフショアは、実勢価格でも100万円以上というとても高級な存在だったのです。

そんなオフショアですが、最近の相場はどのような状況になっているのかというと、この1年の間で値上がり傾向な様子。

2016年12月と比較して、10万円以上上昇している模様です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年12月
の安値(楽天)
2018年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
オフショア
25940SK.OO.D002CA.01.A
中古 1年
2ヶ月
¥1,393,200 ¥1,495,800 102,600 107.36%

ロイヤルオークというと有名かつ人気なモデルという印象ですが、いくつもの種類があるため、意外と値上がりしていないモデルも存在します。

また、同じように見える時計でもリファレンスがいくつも存在し、過去価格と現在価格を比較するのが困難という側面もあるのです。

しかし、このオフショアの場合、インパクトの強いモデルということもあってか、リファレンスがきちんと一致する個体が多い傾向。その為、値上がり状態だと確認することができます。

やはり、分かりやすいキャラクター性を持つモデルは強いのだと感じます。

とはいえ、このオフショアは同時期に売られていたパテックフィリップスポーツモデルと比較すると弱いともいえます。

2000年代前半においてこのオフショアは、ノーチラスアクアノートのステンレスモデルより高い水準で売られていましたが、今となってはそのどちらよりも安い傾向です。

このオフショアのようなキャラクターの時計は2000年代前半にはかなりの少数派でしたが、今となっては多くの高級腕時計で見かけます。

そのため、2000年代前半より今のほうが、世間的にはよりポピュラーだといえる存在。一見需要がありそうにも見えるのですがアクアノートなどよりなぜ安いのか、その理由は不明です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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