ロイヤルオークにも、オフショアにも多数のラインアップが存在しますが、2000年代前半において特に目立っていたモデルがあります。
その存在こそ、ラバーベルト+ラバーベゼルという見た目のオフショアで、当時における「雲上時計」というイメージを打ち破るインパクトを放っていたのです。
2000年代全半において、「ステンレスブレスレット」という要素だけでも雲上時計としては意外な要素だったのに、ラバーベルトかつラバーベゼルという要素を投入したオフショア。
このような見た目は、今となっては特に珍しくないといえるかもしれませんが、2001年頃まではブルガリアルミニウムぐらいしか無かったのです。
ブルガリアルミニウムは、その頃「エポックメイキング」と言われるぐらい目立っていた時計ですが、そのコンセプトはカジュアル感が強い高級腕時計。
それに対してオフショアは、実勢価格でも100万円以上というとても高級な存在だったのです。
そんなオフショアですが、最近の相場はどのような状況になっているのかというと、この1年の間で値上がり傾向な様子。
2016年12月と比較して、10万円以上上昇している模様です。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2018年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク オフショア 25940SK.OO.D002CA.01.A |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥1,393,200 | ¥1,495,800 | 102,600 | 107.36% |
ロイヤルオークというと有名かつ人気なモデルという印象ですが、いくつもの種類があるため、意外と値上がりしていないモデルも存在します。
また、同じように見える時計でもリファレンスがいくつも存在し、過去価格と現在価格を比較するのが困難という側面もあるのです。
しかし、このオフショアの場合、インパクトの強いモデルということもあってか、リファレンスがきちんと一致する個体が多い傾向。その為、値上がり状態だと確認することができます。
やはり、分かりやすいキャラクター性を持つモデルは強いのだと感じます。
とはいえ、このオフショアは同時期に売られていたパテックフィリップのスポーツモデルと比較すると弱いともいえます。
2000年代前半においてこのオフショアは、ノーチラスやアクアノートのステンレスモデルより高い水準で売られていましたが、今となってはそのどちらよりも安い傾向です。
このオフショアのようなキャラクターの時計は2000年代前半にはかなりの少数派でしたが、今となっては多くの高級腕時計で見かけます。
そのため、2000年代前半より今のほうが、世間的にはよりポピュラーだといえる存在。一見需要がありそうにも見えるのですがアクアノートなどよりなぜ安いのか、その理由は不明です。