シードゥエラーといえば、現在ディープシーや復活した赤シードの印象が強いかもしれません。
ディープシーが出る以前、5桁リファレンス時代のシードゥエラーは、ラインアップが16600のみというシンプルな構成だったのですが、その時代においても人気モデルであることに違いはありません。
とはいえその16600は、ディープシーなどと比べると随分安い中古相場。特に1年ほど前までは50万円台で購入可能だったのです。
シードゥエラー16600は、高い性能を誇るスポーツ系という要素から、ロレックスが全体的に安かった2010年前後という時期においても、相対的に高い水準に位置していました。
例えば、2011年6月でも39万6900円という水準だったのですが、同時期において青サブは30万円台後半に位置しました。
青サブはコンビモデルですから、今となっては16600より高いのはもちろん、2000年頃における新品実勢価格も頭一つ高いという存在。
ですから、16600はロレックスが全体的に安かった時期において、その時代の水準としては評価されていたモデルなのです。
しかし、数多くのロレックスが値上がりした2013年以降において16600はそこまで高くなるということはなく、スポーツロレックスとしてはあまり値上がりしていないモデルだったのです。
特に、1年少し前の2016年10月には50万円台前半という水準であり、2011年の水準でも2016年の水準でもミルガウス116400と同水準だったのです。
それが2017年、16600の価格はだんだんと高くなり、3月頃には50万円台後半、10月には60万円台となったのです。
そして2018年3月の今、依然として16600は値上がり傾向な模様であり、ついに70万円台という水準に達しています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 16600 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥638,000 | ¥712,800 | 74,800 | 111.72% |
現在確認できる16600は、71万2800円から99万7500円という水準。(さらに高い個体もありますが、それらは未使用品やダブルネームといったものであるためあえて除外しています。)
70万円台になった5桁リファレンスといえば、昨年末にお伝えしたヨットマスターロレジウムの16622がありますが、シードゥエラーも同水準となっています。
ロレジウムはシードゥエラーより高級な部類に位置するモデルであり、プラチナ文字盤が生産終了なるなどのレア要素があります。
その16622と同じく70万円台になるということはかなり驚く出来事ですが、2011年の様子やシードゥエラーの人気を考慮すると理解可能という印象です。
5桁リファレンスが評価されている傾向の今、1種類だけのラインアップだったとう硬派な16600は、そのシンプルさが良いと評価される時期なのかもしれません。