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現在相場考察

以前から評価されている、ロレックスデイデイト118205

2018年3月9日更新
ロレックスのデイデイト118205について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年2月の安値(楽天)と2018年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥151,200だった。

デイデイト 黒文字盤 118205についての考察(2018年3月)

2001年にデビューしたデイデイトは、それまでのデイデイトとは見た目が大きく異る印象で、デビュー当初は「未来的なモデル」という印象。まさに21世紀の幕開けにふさわしいモデルだったのです。

大きさ自体は、それ以前の5桁リファレンス時代から変わっていないのですが、丸みを帯びたベゼルや太めのアプライドといった文字盤のパーツなどから、立体感を感じる印象です。

また、ピンクゴールドが使われ始めたのも、おそらくこの世代のデイデイトからだと思います。

ピンク、もしくはローズゴールドという色は、現在ロレックスにおいてそれほど珍しい素材ではありませんが、かつてはイエローゴールドが中心。ですから、ピンクゴールドという色の登場も、21世紀のデイデイトという印象だったのです。

ちなみに2001年に登場したデイデイトは、現在でも「デイデイト36」としてラインナップされているのですが、中古市場ではスムースベゼルの11820xより
フルーテッドベゼルの11823xのほうがやや高い傾向です。

とはいえ、『スムースベゼル+3連ブレスレット』のデイデイトは、なぜかこの数年イエロー、ピンクゴールドが評価される傾向にあり、ホワイトゴールドよりも1.2倍程度高い水準となっています。

今となっては、エバーローズゴールドのラインナップが多いため、ピンクゴールドのデイデイトがイエローゴールドと大きく相場が変わらないともとれますが、イエローゴールドがかなり評価されているともいえます。いずれにしてもピンクゴールドとイエローゴールドの11820x系は以前から評価されている傾向があり、この数年WGよりも高いという状況が続いていることに変わりありません。

そして、このように評価されている傾向の118205は、この1年の間でしっかり高くなっている様子で、15万円ほど上昇しています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年2月
の安値(楽天)
2018年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
黒文字盤
118205
中古 1年
1ヶ月
¥1,792,800 ¥1,944,000 151,200 108.43%

2017年は数多くのロレックスが値上がりしましたが、それら値上がりモデルの傾向として、それ以前でも評価されていたモデルという傾向があります。

つまり、人気モデルが更に高くなっているという様子であり、かつてのノーチラスGMTマスター2のように「不人気だったけれど逆転して評価され始めた」というモデルは見かけません。

そして、それはシリーズ内の素材違いや文字盤種類などに対してもいえることであり、例えばこのデイデイトにかつてから人気のあるピンクゴールドは高くなっているのです。

なお、このデイデイトの118205は同じ型番でも、2000年代後半からエバーローズゴールドに変更されており、相場が異なるので要注意。

エバーローズゴールドモデルのほうが高値な傾向であるため、相場を知るためには同じピンクゴールド同士を比較する必要があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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