ヨットマスターがデビューしたのは1992年ですが、当初金無垢モデルしか存在しなかったというのは有名です。
そして、1999年に『プラチナベゼルのSSモデル』というロレジウムが登場し、ヨットマスターの高級なイメージを踏襲した准ステンレスモデルが加わりました。
ではコンビはどうかというと、90年代後半の時点において既に存在していたのですが、その際あったのはボーイズまでのサイズ。
メンズサイズのコンビモデルが登場したのは2003年のことであり、ロレジウムの登場より4年も遅かったのです。
その頃よりコンビの16623はロレジウム16622より高いという相場が当たり前となっており、それが長年続いています。
ブレスレットまでコンビの16233と、ベゼルのみプラチナのロレジウムでは、価格が違うのが当たり前という印象もありますが、例えばデイトジャストの16234と16233のように、YGコンビとWGベゼルでは大きく相場が違わないという例もあります。
またロレジウムのベゼルは「プラチナ」であるため、ブレスレットまでコンビの16623と相場差がそこまで大きくならなさそうだともいえます。
しかも、ロレジウム16622は昨年12月にお伝えしたように、70万円以上という相場になっており、最近値上がり傾向な模様。
そのため、16622と16623の価格差は狭まりつつあるのかと思いきや、実は16233もロレジウムに負けじと値上がり傾向なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター グレー文字盤 16623 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥894,240 | ¥956,700 | 62,460 | 106.98% |
16233は登場して以来、幾つかの文字盤ラインナップが存在しますが、現在最も安い価格帯に位置するのがグレー文字盤です。
そのグレー文字盤同士で比較した場合、2017年5月から約6万円高くなっているのです。
グレー文字盤という存在は、特に人気があるという印象ではありませんが、実はロレックスにおいて基本的にコンビ以上のモデルにしか採用されない傾向があります。(シャンパン文字盤も同様)
最近は、オイスターパーペチュアルにはダークロジウム文字盤という存在がありますが、5桁リファレンス時代においてグレー文字盤はコンビ以上が基本。
グレー文字盤とYGコンビの色合いは、とても上品なコントラストとなっており、若々しくも品があるという絶妙なバランスを形成しているように感じます。
ヨットマスターはロレジウムの印象が強く、コンビモデルは比較的マニアックという印象もありますが、実はきちんと値上がりしている様子です。